2025/05/22

Taiwan Today

外交

国家科学及び技術委員会が代表団と共に仏独を訪問、台欧の科学交流深化へ

2022/11/15
台湾と欧州との科学研究分野での協力を深めるため、国家科学及び技術委員会の呉政忠主任委員(写真)が15日から25日まで代表団を率いてフランスとドイツを訪問している。(聯合報)
台湾と欧州における重点国家との科学研究分野での協力と交流をいっそう深めるため、国家科学及び技術委員会(日本の省レベル)の呉政忠主任委員(=大臣)が昨年10月の中東欧(スロバキア、チェコ、リトアニア)訪問に続いて、15日から25日まで同委員会、国家実験研究院(NAR Labs)、国家太空中心(NSPO 国家宇宙センター)、国家技術研究院台湾半導体研究中心(TSRI)、工業技術研究院(ITRI)などと共にフランスとドイツを訪問している。
 
呉主任委員らはフランスで第24回「台法科技奨」(台湾・フランス科学技術賞)の授賞式典を執り行うほか、アリアンスペース(Arianespace)社を訪れて来年打ち上げが予定される台湾製気象衛星「猟風者(TRITON)」の状況を確認する。また、フランスにおける関連の研究機関を表敬訪問する。ドイツでも重要な研究機関を訪れ、今後のさらなる連携と交流について話し合う。
 
フランスは欧州諸国の中でも台湾との科学研究分野での協力と交流が最も緊密なパートナーの一つで、国家科学及び技術委員会と管轄の財団法人は現在フランスの研究機関9カ所と協力協定を結んでいる。コロナ禍以前は毎年、補助したり直接執行したりする形で双方の研究や人員の面での交流計画約70件から80件を実施、幅広く多元的な協力を実現してきた。「台法科技奨」は国家科学及び技術委員会とフランスの科学アカデミーとが締結した「台湾・フランス科技基金協定」に基づくもので、双方が共同で授賞式典を執り行うことになっている。1999年にスタートして今年は24回目となった。式典は23日に実施される予定。
 
台湾初の国産気象衛星「TRITON」は来年3月にフランス領ギアナにあるギアナ宇宙センターから台湾の委託を受けたアリアンスペース社が打ち上げることになっている。アリアンスペース社は商業打ち上げサービスを提供する世界初の企業として1980年に創設された。2021年5月までに行われた287回の打ち上げで、850個以上の人工衛星を宇宙に送り込んだ。主な打ち上げ施設はフランス領ギアナのギアナ宇宙センター。国家科学及び技術委員会の呉主任委員は今回同社を訪れて打ち上げ計画とその任務について報告を受けることになっている。
 
呉主任委員はドイツでは国家科学及び技術委員会が協定を結んでいるアレクサンダー・フォン・フンボルト財団の次期理事長、Robert Schlögl氏と今後の協力事業などについて協議する。また、ドイツ研究センターヘルムホルツ協会(Helmholtz Association)の研究施設及びマックス・プランク協会(Max Planck Society)のフリッツ・ハーバー研究所を訪れて今後の重要な研究分野に関する協力について話し合う。
 
呉主任委員によると、台湾とフランスならびにドイツの2カ国は長年基礎科学研究と人材交流の面で緊密に協力してきた。呉主任委員は、ポストコロナ時代が新たな科学技術を急速に発展させ、産業にイノベーションの機会をもたらす中、台湾は世界と共に信頼可能で高品質な技術力を以って国際社会に貢献出来るよう願っていると話している。
 
 

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