2025/07/01

Taiwan Today

外交

外交部の呉釗燮部長、英国下院外交委員会の一行を歓待

2022/12/01
外交部の呉釗燮部長(外相)は11月30日、晩餐会を開催し、英国下院外交委員会委員長のアリシア・カーンズ議員(保守党。手前の女性)が率いる訪問団一行7人を歓待した。双方は2時間近くにわたり、双方の交流や協力などさまざまな議題について意見交換を行った。(外交部)
外交部の呉釗燮部長(外相)は11月30日、晩餐会を開催し、英国下院外交委員会委員長のアリシア・カーンズ議員(保守党)が率いる訪問団一行7人を歓待した。メンバーはほかにロイストン・スミス議員(保守党)、リーアム・バーン議員(労働党)、スチュワート・マルコム・マクドナルド議員(スコットランド国民党)、ニール・コイル議員(無所属)の超党派議員と外交委員会事務局職員など。英国国会による公式訪問団は2006年以来、16年ぶりのことで、台湾と英国の発展にとって大きな意義を持つ。
 
呉部長は、一行が遠路はるばる台湾へ足を運び、台湾の民主主義を支持する姿勢を示してくれたことに感謝した。英国は昨年発表した戦略報告書「Integrated Review」で、戦略の重心をインド太平洋に置くことを示した。呉部長はこれを「歓迎する」と伝えるとともに、「インド太平洋地域は地政学的にも世界経済にとっても重要な場所で重要な航路が通る。イギリスを含む世界各国の利益が絡み合う場所だ。台湾はインド太平洋地域のハブに位置する。イギリスのリシ・スナク首相や政府高官はいずれも、台湾海峡の平和と安定がインド太平洋地域の平和と繁栄を左右することになると強調している。これはイギリスが、安全な台湾海峡とインド太平洋地域を構築し、維持することをきわめて重視していることを示すものだ」と述べた。呉部長はその上で、近年国際情勢が目まぐるしく変化する中、自由、民主主義、人権といった価値を共有する近い理念を持つパートナー同士が力を合わせ、権威主義の拡張に対抗することの重要性がより際立っていると強調した。
 
一方、カーンズ委員長は英国下院外交委員会を代表し、中華民国(台湾)政府の手厚いもてなしに感謝するとともに、「台湾とイギリスは遠く離れているが、同じ価値を共有することで緊密に結びついている」と述べ、外交委員会としては今回の台湾訪問で、台湾の政府高官や学者・専門家らと多く会い、インド太平洋地域の地政学的変化についてより理解を深めたいと述べた。また、台湾とともに民主主義のレジリエンスを高め、脱炭素や半導体を含め、民主主義によるサプライチェーンの強靭性を高めることなどで連携を強めていきたいと期待を寄せた。
 
カーンズ委員長はさらに、「国際社会において台湾は決して孤独ではない。英国国会は初心を忘れることなく、民主主義のパートナーである台湾をしっかりと支持していきたい」と述べた。
 
双方は約2時間にわたって双方の交流や協力などさまざまな議題について意見交換を行った。
 
 

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