2025/05/14

Taiwan Today

外交

台湾がキーウの発電設備調達に100万米ドル寄付、呉外交部長が覚書に署名

2022/12/08
呉釗燮外交部長(写真)が7日、政府を代表してウクライナの首都キーウ市の発電設備調達に関する了解覚書に署名。緊急用発電設備の購入資金として外交部が100万米ドルを提供する。(外交部)
呉釗燮外交部長(=外務大臣)が7日午後、中華民国政府を代表してウクライナの首都キーウ市の発電設備調達に関する了解覚書(MOU)に署名した。キーウ市がディーゼル発電機など緊急用発電設備を購入する資金として外交部が100万米ドルを寄付し、電力不足に苦しむ300万人以上のキーウ市民が冬を乗り越えるのをサポートする。キーウ市側ではヴィタリー・クリチコ市長、同市の慈善団体基金「Darnychany」のGrygorii Malenko執行長が署名した。
 
ロシアのウクライナ侵攻が始まって10カ月近く、ウクライナの人々の強い抵抗で戦闘は膠着状態が続いている。外交部によれば、ロシア軍がここ数週間ウクライナのインフラ施設と発電所複数への攻撃を続ける中、首都キーウ市では空からの攻撃で大規模な停電が連日発生している。またキーウ市の冬の平均気温は摂氏0度で、夜間は気温がさらに下がることから、同市では地区ごとに「輪番給電」すると共に市内に暖房設備を備えた1,000カ所の避難所を設けて市民に利用させているという。
 
外交部では、現地では降雪も始まり電力不足と暖房の供給がいっそう深刻な問題になっていることから、キーウ市の問題解決に協力するため政府は同市が発電設備を調達するための資金を提供することにしたと説明。また、今後マフラーや手袋、冬服や毛布、乾パンなどの人道支援物資も送って台湾の政府と人々の思いやりを現地に届け、ウクライナの人々が厳しい冬を乗り越えるのに寄り添うとしている。
 
 

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