2025/04/30

Taiwan Today

外交

高雄市の陳其邁市長が訪日、豊洲市場を視察するなど多方面での協力と交流深める

2022/12/13
高雄市の陳其邁市長が11日から13日まで訪日、小池百合子東京都知事を表敬訪問して都市ガバナンスの経験を共有したほか、豊洲市場も視察するなどして友好関係の増進に努めた。写真は小池都知事(左)が紹介するユニークな東京都のカレンダーに見入る陳高雄市長(右)。(高雄市サイトより)
台湾南部・高雄市の陳其邁市長がまもなく市長としての二期目に入るのを控え、日本側の招きに応じて日本を訪問した。陳高雄市長は11日午後に同市の行政及び国際処、ならびに海洋局の職員を率いて出発、二泊三日のタイトな日程で、12日午後には東京都の小池百合子知事を表敬訪問したほか、日本の親台湾派議員らと会食、13日朝に豊洲市場を参観して正午に高雄に戻った。
 
高雄市の発表したプレスリリースによると、陳市長は小池東京都知事との会談で、ポストコロナ時代におけるそれぞれの都市ガバナンスの経験を共有したほか、スマートシティ、省エネとCO2削減、築地から豊洲への市場の移転と建設など重要な政策の推進について教えを乞うた。陳市長はその後、日本の親台湾派議員連盟・日華議員懇談会の議員らと交流、様々な議題について幅広く意見を交わし、台日の友好関係の増進に努めた。
 
陳市長一行は13日早朝に豊洲市場を視察した。高雄市の前鎮漁港は開港から50年以上が経過し、施設の老朽化や人と車の動線問題、現行の規範を満たさない衛生環境などが課題となっており、陳市長は豊洲市場のモデルを参考に、多方面との討論を経て既存の港湾施設を解体撤去し、前鎮漁港における多機能の水産物運送販売センターを新設したいと考えている。

高雄市海洋局によると、日本が超低温で輸入する刺身の4割は高雄市からのもの。高雄市ではアオハタの市場開拓も推し進めており、今後は漁業団体と輸出業者を指導して高品質でカスタマイズされた加工プロセスを確立、日本の流通業者と共に試験販売に乗り出し、消費者の反応を見ながら供給量を増やしていきたい考え。
 
コロナ禍による入国規制が解かれていく中、高雄市では来年3月に農業団体と「型農」を率いて東京で行われる国際食品・飲料展「FOODEX JAPAN」に参加することにしており、同市の農産物や特産品を持ち込んでビジネスと国際市場を広げ、台日の農水産業及び経済面での交流を促進するという。「型農」とは、高雄市が実施している農家に対する3年間の教育プログラムを受けた人を指す。経営戦略の分析、メディアとのコミュニケーション、顧客データの管理、生産物などを美しく撮影する技術などを伝授する。
 
 

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