2025/05/24

Taiwan Today

外交

蔡総統、「欧州議会国際貿易委員会代表団」一行と会談

2022/12/21
蔡英文総統(中央)が20日総統府で、「欧州議会国際貿易委員会(INTA)代表団」一行と会談。EUとのパートナーシップを深め、強靭性ある民主同盟を共に確立したいと述べた。(総統府サイトより)
蔡英文総統が20日午前総統府で、「欧州議会国際貿易委員会(INTA)代表団」一行と会談した。同代表団のメンバーは、INTAのアンナ・ミッチェル・アシマコプロウ副委員長(団長)、Jörgen Warborn議員、Kathleen Van Brempt議員、Marie-Pierre Vedrenne議員、Karin Karlsbro議員、Michiel Hoogeveen議員、Reinhard Bütikofer議員。INTAが台湾に公式な代表団を派遣するのは初めて。
 
蔡総統は、欧州議会はこのところ年々台湾への関心を高めているとしてこれを歓迎、今回の代表団団長を務めるアシマコプロウ副委員長及び欧州の議員たちがサポートする中、今年1月からこれまでに欧州議会とその各種委員会が可決した台湾に友好的な決議案は10件に上ると指摘し、その例として台湾の国際社会参与に対する支持や、台湾海峡の平和と安定に対する関心、欧州連合(EU)に対してグリーンテクノロジーやデジタルエコノミーの面で台湾と協力し、体系化された対話を進めるよう促した決議を挙げた。
 
蔡総統は、「台湾の人々に代って議員たちに最も誠実な謝意を表する。台湾とEUは理念の近いパートナーだ。我々は民主、自由の価値を共有しているばかりでなく、共にそれぞれのライフスタイルを守り抜いている」と語った。
 
蔡総統は、全世界で権威主義が拡張し続けている今、台湾には世界の民主主義陣営と連携を強めていく能力も意欲もあると強調。自身はこのため今年初めに「欧州連結強化計画」を打ち出しており、台湾とEUとのパートナーシップをいっそう深め、強靭性ある民主同盟を共に確立させられることを願っていると述べた。
 
アシマコプロウ副委員長はこれに対し、今回欧州議会国際貿易委員会から超党派の議員が7名訪台したことは欧州議会が台湾との関係を非常に重視していることの証しだとした上で、「ロシアのプーチン大統領がウクライナに対して不道徳な戦争を発動させる中、台湾が歴史的に正しい側に立ち、ウクライナを支持していることに感謝する」と述べた。アシマコプロウ副委員長は、「中国が日増しにエスカレートさせる威圧や挑発に対して台湾は冷静かつ責任ある態度で対応している」と大いに称えた。
 
アシマコプロウ副委員長はまた、EUは「一つの中国」政策を維持しているものの台湾海峡両岸の現状が一方的に改変されてはならないと考えていると説明、武力や、武力を用いた脅迫といった形で現状を変更すること、ならびに経済的な脅迫の全てに反対するとの考えを示した。アシマコプロウ副委員長はそして、欧州議会はさきごろ、「台湾という民主の島において人々は自らが望む生活方式を選ぶ権利を持ち、欧州議会は台湾の国際組織参与を全力でサポートする」とする決議を圧倒的多数で可決したことを重ねて説明した。
 
 

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