中華民国(台湾)外交部は23日、日本の与党・自民党の世耕弘成参議院幹事長を含む自民党「安倍派」の参院議員一行12人が26日から29日まで台湾を訪問すると発表した。以下は外交部のニュースリリースの概要。
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一行は台湾訪問中、蔡英文総統、頼清徳副総統を表敬訪問するほか、行政院の蘇貞昌院長(首相)、立法院の游錫堃院長(国会議長)、外交部の呉釗燮部長(外相)らと会談し、台日間の重要な事項について意見交換を行う。また、李登輝元総統が眠る五指山軍人墓地を訪れて献花を行うほか、高雄市(台湾南部)の紅毛港保安堂にある安倍晋三元首相の銅像を訪れることになっている。
世耕議員は内閣官房副長官や経済産業大臣など政府の要職を務めた経験を持つ。平素より台日関係の深化に力を尽くし、昨年6月には参議院本会議で台湾のWHO総会参加を認める決議が可決されるよう働きかけを行った。世耕議員は今回、自民党の「安倍派」に属する国会議員を率いて台湾を訪問し、具体的行動をもって台湾支持の姿勢を示し、台湾と日本の友好関係が長い歴史を経てなお盤石であることをアピールする。
台湾と日本はいずれも、世界の民主主義陣営にとって重要な構成員である。双方の人的往来、経済・貿易の関係は緊密で、国民感情も極めて良好だ。台湾と日本を取り巻く国際情勢が不穏な変化を遂げる中、わが国は自由、民主主義を守るという一貫した信念を掲げ、日本など近い理念を含む国々とこれからも連携し、普遍的な価値観を守っていきたいと考えている。今回の世耕議員の訪台は、台日間の実質的な友好と協力関係を深化させるものと強く信じている。