中華民国(台湾)とアフリカ東部に位置するソマリランドは2020年8月、代表機関を相互設置した。その後、外交部所管の外郭団体である財団法人国際合作発展基金会(略称は国合会、ICDF)がソマリランドでさまざまなプロジェクトを実施し、同国の発展を支援している。(※国合会は日本の国際協力機構=JICAに相当する)
国合会はこのほど、ソマリランド支援の成果をまとめた動画『起飛吧、台索技術合作!-来自東非的友誼』を作成・公開した。昨年9月に国合会の項恬毅秘書長が訪問団を率いて同国を視察した際に撮影した動画に、プロジェクトの実施過程で撮影した動画などを組み合わせて編集したもの。台湾がソマリランドで実施するプロジェクトの目標と成果について広く知ってもらい、同時に台湾とソマリランドの友好関係をアピールするのが狙いだ。
この動画では、国合会のソマリランド駐在技術チームが実施するさまざまなプロジェクトが紹介されている。具体的には妊産婦や嬰児を対象とした母子保健サービス改善プロジェクト、医療情報の管理機能改善プロジェクト、野菜・果物の増産と品質改善プロジェクト、政府の電子化能力改善プロジェクトなど。この動画にはソマリランドでこれらのプロジェクトを担当する省庁のトップ、つまり衛生発展省のHassan Mohammed Ali Gafadhi大臣、農業発展省のEng. Cabdiqadir Iiman Warsame大臣、情報通信技術省のCabdiweli Sh. Cabdilaahi Suufi Jibriil大臣などが登場し、台湾が実施するプロジェクトの成果を高く評価している。そのうち情報通信技術省のCabdiweli Sh. Cabdilaahi Suufi Jibriil大臣は「我々と国合会との協力経験はとても良いものだ。プロジェクトは実施開始から2年になるがすべてが順調で、双方の協力はうまくいっている。国合会のチームには非常に感謝している」と述べている。
台湾は教育分野でもソマリランドの専門人材の育成に協力し、サステナブルな人的資源の発展と国際競争力の向上を支援している。国合会はソマリランドの政府関係者や非政府組織の職員が台湾で研修を受けることを歓迎し、同時に高等教育のための奨学金も提供している。
国合会は近年、国内外の人々に台湾の対外支援の状況を知ってもらうために、さまざまな動画コンテンツを制作して公開している。こうした動画は国合会の公式サイト、フェイスブック、インスタグラム(taiwanicdf)、Youtubeチャンネルなどで見ることができる。