陳建仁前副総統が5日午前9時30分（ローマ時間）、蔡英文総統の代理としてローマ教皇フランシスコがサンピエトロ広場で主宰した前ローマ教皇ベネディクト16世の葬儀のミサに参列し、蔡総統及び台湾の人々の心からの哀悼の意をバチカンに伝えると共に、ミサに集った各国の元首や要人と交流した。
ミサには各国の公式な代表団、ローマ教皇庁における各部署の首長、上位聖職者、バチカンに駐在する各国使節団、世界各地の信徒ら約10万人が集まったとされ、ベネディクト16世に対する人々の敬愛と追憶の念が示された。約1時間半にわたったミサは荘厳かつ悲しみにみちた雰囲気の中で営まれた。
ミサには20カ国あまりから公式な代表団が参加。陳前副総統の席は各国の要人と共に特使のエリアに割り振られ、イタリアのセルジョ・マッタレッラ大統領、ドイツのフランク＝ヴァルター・シュタインマイヤー大統領のほか、ベルギーの国王夫妻、ポルトガル、ハンガリー、ポーランド、スロベニア、リトアニア、トーゴの大統領、スペインの王妃と首相、チェコ、スロバキアの首相、フランスのジェラルド・ダルマナン内務大臣、イギリスの教育大臣、マルタ騎士団のフラー・ジョン・ダンラップ総長らと同席した。陳前副総統はミサの間、各国の要人と適切に交流し、国際社会における台湾の可視性向上に貢献した。
陳前副総統はその後、午後6時（現地時間）には教皇庁立ウルバノ大学を訪れ、教皇庁福音宜教省長官のルイス・アントニオ・タグレ枢機卿主宰のミサに出席してベネディクト16世と永遠の世界平和、台湾のために心からの祈りを捧げた。