中華民国(台湾)の国交樹立国や友好国の要人が相次いで台湾を訪問している。ここ2日だけでも8日に台湾の国交樹立国、ツバルの国会議長が、9日にドイツ連邦議会の幹部とリトアニア国会の幹部がそれぞれ台湾に到着した。中華民国外交部(日本の外務省に相当)は、ニュースリリースを通じて、各国要人の台湾訪問に対し、心からの歓迎の意を表した。
ツバルからはサミュエル・テオ国会議長を始めとする代表団(12名)が12日まで滞在する。ツバルの政府高官の台湾訪問は、2022年9月のカウセア・ナタノ首相夫妻に次ぐもの。
2019年9月からツバル国会議長を務めるテオ氏は、2017年に台湾を訪問した経験を持つ。今回は国会議長として初めての訪問となる。台湾との友好関係を対外的にアピールし、両国の友情を重視するツバルの姿勢を示すものとなる。
ツバルは、南太平洋における中華民国(台湾)の国交樹立国4ヶ国のうちの 1 つ。その関係は1979年から44 年に及ぶ。台湾とツバルは強固な友好関係を築き、インフラ建設、公衆衛生・医療、クリーンエネルギー、情報通信技術、農業・漁業、教育、女性のエンパワーメントなどの分野で緊密に協力し、様々な成果を上げている。
ドイツからは連邦議会国防委員会のシュトラック・ツィマーマン委員長と同議会自由民主党のヨハネス・ボゲル副幹事長が率いる代表団が12日まで滞在する。代表団のメンバーは、同議会外交委員会や人権委員会の幹部。ドイツからは今年初の台湾訪問だが、2022年10月には同議会親台湾派グループや人権委員会代表団が台湾を訪問しており、わずか4ヶ月以内に3組の政府高官による代表団が台湾を訪問したことになる。
リトアニアからは、国会安全保障防衛委員会のLaurynas Kasčiūnas代表、同国会親台湾派グループのDovilė Šakalienė副幹事長が率いる国家安全保障・国防関係の超党派議員団一行9人が、14日まで滞在する。第一線の民主主義国家による団結と協力を示すものだ。今回の訪問は、2022年8月の政府高官による訪問に次ぐもので、代表団のメンバーは欧州問題委員会の副委員長を務めるAudronius Ažubalis議員、Eugenijus Sabutis議員、Edita Rudelienė議員、Ieva Pakarklytė議員ら。