蔡英文総統が14日午前総統府で、ベリーズの首相夫人で、同国の「家族と子どもの発展担当特使」(Special Envoy for the Development of Families and Children)を務めるロッサーナ・ブリセーニョ(Rossana Briceño)女史と面会した。
蔡総統はあいさつの中でまず一行の総統府訪問を歓迎。昨年3月にジョン・ブリセーニョ首相が代表団を率いて来台した際、夫人も同行していたことに触れ、「共にたくさんのよい思い出が出来た」と当時を振り返った。蔡総統は、総統府で再びブリセーニョ特使をもてなせることを喜ぶと共に、15日から台北市内で開かれる「ラテンアメリカ及びカリブ海地域女性エンパワーメント国際フォーラム(2023 Empower Women! Empower LAC! Forum)」では、台湾とベリーズが女性のエンパワーメントを推進して来た成果を一緒に確認しようと述べた。
蔡総統は、ブリセーニョ特使が長年女性と子どもの問題、教育の問題に関心を寄せ、また自ら台湾とベリーズの「女性エンパワーメントプロジェクト」の審議委員を務めていることを指摘。同プロジェクトはスタートして1年あまりながら、すでに様々な技能訓練と起業サポートの活動を実施し、単独で責任者となれる女性を増やしていると評価した。蔡総統はまた、昨年からブリセーニョ特使が「カリブ共同体元首配偶者アクションネットワーク(SCLAN)」の議長も務めていることに言及、引き続き各界の力を統合してカリブ海地域の女性と子どもの権益強化に努めていると称えた。
ブリセーニョ特使は蔡総統のもてなしに感謝すると共に、「蔡総統は台湾を明るく繁栄した未来に向かわせるため力を尽くしている」と敬意を表した。また、「自分は蔡総統が繁栄と民主、人権を全力で推進していることに深く啓発されている。台湾と台湾の人々のため蔡総統が描く未来図は全世界の指導者の模範だ」と語った。
さらにブリセーニョ特使は、蔡総統の指導者としての行い、蔡総統がベリーズ国民のために尽くしている努力、そして蔡総統が互いのパートナー関係を通して女性エンパワーメントを推進していることに「心からの謝意」を表した。また、双方が共通の目標に取り組む努力は非常に貴重だとし、連携して共に成果を挙げる機会が両国にあることに感謝した。そして、蔡総統のリーダーシップは両国の関係強化を助けるとして、今後の継続的な連携に期待を示した。