2025/06/16

Taiwan Today

外交

蔡英文総統、パラグアイのマリオ・アブド・ベニテス大統領と首脳会議

2023/02/17
蔡英文総統(右)は16日、中米パラグアイ共和国のマリオ・アブド・ベニテス大統領(左)と首脳会談を行った。会談後には蔡英文総統とアブド大統領が立ち会う中、中華民国(台湾)外交部とパラグアイ外務省によって「外交人員訓練及び交流協力協定」が締結された。(総統府)  
蔡英文総統は16日、台湾を訪問した中米パラグアイ共和国のマリオ・アブド・ベニテス大統領夫妻を栄誉礼で歓迎した後、首脳会談を行った。会談には頼清徳副総統も同席した。パラグアイ側は、アブド大統領に同行して訪台したフリオ・セサル・アリオラ外務大臣やルイス・カスティグリオーニ商工大臣らが同席した。また、会談後には蔡英文総統とアブド大統領が立ち会う中、中華民国(台湾)外交部とパラグアイ外務省によって「外交人員訓練及び交流協力協定」が締結された。
 
蔡総統は、アブド大統領が台湾の国際参与を支持するよう国際社会に繰り返し呼びかけていることについて感謝した。また、アリオラ外務大臣を含む同国の政府要人らもさまざまな方法で台湾のために発言していることにも感謝した。蔡総統はまた、台湾とパラグアイは世界のためにもっと多くの貢献ができると強調。アブド大統領がかつて「私たちは皆、同じ船に乗っている」というローマ教皇フランシスコの言葉を引用し、「私たちは皆、同じ船に乗っている。高い壁によって分断されないように、もっと努力をしなければならない」と述べたことに触れ、「新型コロナウイルスのパンデミックや気候変動、あるいは権威主義の拡張など世界規模の挑戦に対抗するため、我々は一致団結し、人類の最大の福祉をともに追求しなければならない」と述べた。
 
これに対してアブド大統領は、「困難に直面する国に積極的に手を指し伸ばす台湾の姿を、パラグアイ共和国はこの目で見て、そして実際にその恩恵を受けた」とし、中華民国(台湾)政府の支援によって新型コロナウイルスのパンデミックを乗り越えることができたと感謝した。アブド大統領はその具体例として、コロナ禍でラテンアメリカ全体の経済成長が平均約7.4%のマイナス成長となった中で、パラグアイだけは0.8%のマイナス成長にとどまったことを挙げ、こうした成果はすべて台湾の協力のおかげだと感謝した。
 
アブド大統領はまた、中華民国政府が2021年9月から2か年計画で「コロナ後のテンアメリカ及びカリブ海諸国の経済復興及び女性のエンパワーメントに協力する計画」を実施していることに感謝し、新型コロナウイルスのパンデミックで女性たちは最も大きな衝撃を受けたが、この計画のおかげでパラグアイは現在、南米南部共同市場(メルコスール、南アメリカの貿易圏)の中で最も高い就業率を誇る国になっていると述べた。
 
アブド大統領はまた、2018年に台湾と締結した「経済協力協定」で台湾との貿易総額が著しく伸びたこと、双方の協力によってパラグアイにとって台湾が第4の牛肉輸出相手に成長したことなど、自身の在任中に台湾との関係が深まったことに言及し、台湾に感謝した。
 

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