2025/05/19

Taiwan Today

外交

外交部、トルコとシリアの被災地支援に民間の寄付金第一陣として2千万米ドル提供

2023/02/20
外交部が18日、トルコとシリアの地震被害に関する記者会見を開き、呉釗燮外交部長(中央)が民間からの寄付金の第一陣として2,000万米ドルを被災地支援に提供すると発表した。(外交部)
外交部(日本の外務省に相当)が18日、先ごろの大地震で甚大な被害が出ているトルコとシリアへの支援に関する記者会見を開いた。記者会見は呉釗燮外交部長(=外務大臣)が執り行い、トルコのMuhammed Berdibek駐台代表、先ごろトルコでの救助活動を終えて帰国した台湾国際捜救隊(捜索救助隊)のリーダー、黄博村さん、隊員代表、台湾在住のトルコ人数十人が招きに応じて出席した。また、トルコ南部の地震被災地アルトゥノジュ市のRıfat Sarı市長及び4つの国際NGO(非政府団体)の現地代表がオンライン形式で参加した。さらにトルコの国会議員であるMuhammed Fatih Toprak氏とFeyzi Berdibek氏はビデオメッセージを寄せた。
 
呉外交部長は、24年前に台湾で「921大地震」が起きた際、トルコの救助隊がただちに駆けつけて被災地での救助活動に協力してくれたことに台湾の人々は感謝しているとし、今年2月6日にトルコで大規模な地震が発生し、大量の死傷者と損害が出たことに対して台湾も即刻支援に乗り出したことを説明した。外交部は中華民国政府を代表して200万米ドルの義援金提供を発表、衛生福利部(日本の厚生労働省に類似)も行政院(内閣)の指示に従い専用の募金口座を設置した。台湾の人々はこれを受けて活発に寄付、2月17日の時点で寄付金はすでに9.1億台湾元あまり(約3,000万米ドル)に達したという。呉外交部長は、「トルコとシリアの被災地に対する我が国の民間社会からの思いやりとそのエネルギーを示すものだ」と評価した。
 
国民からの寄付金をすみやかに救助活動に役立ててもらうため、呉外交部長は第一陣として2,000万米ドルの寄付を発表。トルコ政府及び国際的な慈善団体と共にトルコとシリアの被災者を支援していくと明らかにした。寄付金の分配方式は以下のとおり。
 
(1)トルコの内務省災害緊急事態対策庁(AFAD)に600万米ドル(民間からの寄付金400万米ドル、政府による義援金200万米ドル)。
(2)トルコの3つのNGO、「SGDD-ASAM」に400万米ドル、「Care Türkiye」に400万米ドル、「AKUT」に100万米ドル。トルコの政府と民間の被災者に対するケアが円滑に行われるよう協力する。
(3)国際的な慈善団体「Mercy Corps」に500万米ドルを提供し、同団体の国際的な災害救助の力を通してシリア国内の被災者を支援する。
 
トルコのMuhammed Berdibek駐台代表はあいさつの中で、トルコ政府と国民に代って外交部、内政部(日本の省レベル)、衛生福利部など各省庁の迅速な協力、ならびに台湾の人たちの思いやりと支援に感謝した。同代表は、AFADへの600万米ドル以外に、台湾の企業、NGOが短い間に大量の物資を募り、被災地に送ってくれたこと、そして台湾の人々が盛んに寄付をしてくれたことに敬意を表し、台湾の人々の「自分のことのように他人を救う。困難を共に乗り越えようとする精神」に重ねて感謝、「台湾がいてくれれば不可能なことはない」と語った。
 
 

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