米国の対台湾窓口機関である米国在台協会（AIT）は2日、ローラ・ローゼンバーガー（Laura Rosenberger）氏を新たな理事長に迎えた。中華民国（台湾）外交部は同日に発表したニュースリリースで、これを歓迎するコメントを発表した。
ローゼンバーガー氏は外交や安全保障分野で豊富なキャリアを持ち、国務省やホワイトハウスの要職を歴任してきた。直近まで国家安全保障会議（NSC）中国担当上級部長を務め、台湾の政府とも頻繁に台米の重要な議題について意見交換を行ってきた。アントニー・ブリンケン氏の国務副長官時代には首席補佐官を、同氏が国家安全保障担当次席補佐官となった際は上級顧問を務めた。インド太平洋地域だけでなく世界の情勢にも精通している。
外交部はローゼンバーガー氏のAIT理事長就任を受け、「台米は地域の平和、安定、繁栄、ひいては民主主義や人権など双方が享受する基本的価値を守るため、同じ理念と共通の目標を有している。ローゼンバーガー氏のAIT理事長就任後、その豊富な経験によって培われた手腕を発揮し、既存の盤石な土台の上に、さらに全方位的かつ緊密なパートナー関係を築いていけると信じている」とするコメントを発表している。