2025/05/29

Taiwan Today

外交

蔡英文総統、英下院議員の表敬訪問受ける

2023/03/21
蔡英文総統(写真左)は20日、英国のボブ・スチュアート下院議員(同右)の表敬訪問を受け、台湾と英国の緊密なパートナーシップについて確認した。(中華民国総統府ニュースサイトより)

蔡英文総統は20日午後、英国の「British-Taiwanese All-Party Parliamentary Group」(台英国会グループ)の代表、ボブ・スチュアート(Bob Stewart)下院議員率いる台湾訪問団による表敬訪問を受けた。蔡英文総統はまず、訪問団に対する歓迎の意を表し、今回の訪問が台湾と英国に、より緊密な交流をもたらすとの期待を示した。英国議会の議員団による台湾訪問は今会期中で初めて。

蔡英文総統のあいさつ要旨は次の通り

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台湾は近年、英国議会から徐々に厚い支持を得ている。例えば2022年2月、英下院はスチュアート議員の主導で、「台湾と英国の友好と協力」に関する討論会を開催し、数多くの議員から両国の友好関係増進のために積極的な発言を引き出した。同年11月には、英国議会の外交委員会が台湾を訪問し、台湾を重視する姿勢を示した。

英国は長年にわたり、台湾における洋上風力発電産業の発展を促進する上で、重要なパートナーだ。現在、30社を超える英国の洋上風力発電業者が台湾に営業所を設立している。洋上風力発電産業に加えて、台湾と英国は、サプライチェーンのレジリエンス強化、サイバーセキュリティ、医療およびバイオテクノロジー産業などの分野でも、互いに補完しながらウインウインの発展を生み出すことができると信じている。

英国のCPTPP への加盟手続きが円滑に進むよう願うとともに、英国が高い意識を持ち続けて、台湾の加盟申請を支持し、台湾と英国が引き続きパートナーシップを深めることができるよう望んでいる。 

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一方、スチュアート議員はあいさつで、台湾と英国の共通点が、英国はヨーロッパ大陸の外にある島で、台湾はアジア本土の外にある島だということに言及した。両国の人口は異なり、台湾の人口は英国の半分以下だが、両国は見解を同じくするとも述べた。

スチュアート議員によると、台湾は英国以上に民主的だという。エコノミストによる民主主義指数ランキングで、英国が世界18位、台湾が10位にランクされており、台湾の民主主義が過去30年で繁栄したことを示している。過去30年間、台湾は大きな変化を遂げているのに対して、英国は800年間で台湾ほど変化していない可能性があると指摘したスチュアート議員は、台湾は世界の民主主義にとって、発展への道を照らす灯台の役割を担っていると讃えた。

スチュアート議員は最後に、台湾と英国が経済・貿易面で、大きなつながりを持ち、多くの台湾の人々が英国で働き、多くの台湾留学生が英国の大学で学んでいることに喜びを示し、今後さらに多くの英国の学生が、台湾へ留学するよう望むとした。

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