2025/05/22

Taiwan Today

外交

外交部、トルコ地震の被災地支援に「民間の寄付金第二陣」2千万米ドル提供を発表

2023/03/23
トルコ大地震の被災地支援のため、外交部が民間からの寄付金の第2陣として2,000万米ドルをトルコの首都アンカラや非政府組織に提供すると発表した。写真は記者会見の様子。左から2人目が外交部の俞大㵢常務次長、同3人目はトルコのMuhammed Berdibek駐台代表。(外交部)
トルコ南部のシリア国境近くで今年2月6日に起きたマグニチュード7.8の大地震は多くの人命を奪い、現地に甚大な損失をもたらした。外交部(日本の外務省に相当)は22日、被災者がこの難局を乗り越え、1日も早く生活を立て直せるよう引き続き支援するとして「トルコ震災救済記者会見」を開催。記者会見は外交部の俞大㵢常務次長(=事務次官)が執り行い、トルコのMuhammed Berdibek駐台代表が招きに応じて出席した。
 
俞常務次長の説明によると、今回の震災を受けて行政院(内閣)が衛生福利部(日本の厚生労働省に類似)に開設させた募金口座には3月6日までに約11億8,000万台湾元(約50億5,000万日本円)の寄付金が集まった。これに政府の義援金200万米ドルを加えると総額で約4,089万米ドルになるという。
 
外交部は2月18日に第一陣として2,000万米ドルを寄付。その後、トルコ政府及び国際的な慈善団体との協議を経て、外交部は国民の思いやりである残りの寄付金を被災者たちの暮らしの再建に役立ててもらうことに決めたと説明した。寄付金とその運用計画は以下のとおり。
 
(1)トルコの首都アンカラとの協力:
117万米ドルをキッチンカーの購入資金として寄付。被災地の人々に温かい食事を提供する。
 
(2)トルコのNGO(非政府組織)3団体との協力:
①トルコの赤新月社に500万米ドルを寄付。被災地での移動キッチン、洗濯室、シャワー車の設置を助ける。
②トルコの「全国身障聯合総会」(中国語)に500万米ドルを寄付。被災地の身障者のためのベッド、車いす、補聴器などの補装具を調達する。
③トルコ政府のニーズに対応、国連と密接な協力関係にあるNGO「SGDD-ASAM」に900万米ドルを提供して被災地に情報通信教室及び移動診療所を設置する。
 
トルコのMuhammed Berdibek駐台代表はあいさつの中で、トルコを代表して台湾の人々の思いやりとサポート、ならびに外交部をはじめとする各省庁の迅速な協力に感謝。「善意は言葉の壁を打ち破り、トルコの震災に関心を寄せる人々すべてを団結させる。台湾の善意と友情はトルコの人々の心に永遠に刻まれることだろう」と述べた。
 
 

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