日本の岸田文雄首相が今月21日、ウクライナのキーウを訪問し、同国のゼレンスキー大統領と会見した。両首脳はその後、「特別なグローバル・パートナーシップに関する共同声明」を発表した。「共同声明」で両首脳はロシアのウクライナに対する侵略を「可能な限り最も強い言葉で非難」するとともに、国際社会の安全と繁栄に不可欠な要素である台湾海峡の平和と安定の重要性を強調し、両岸問題の平和的解決を促した。中華民国(台湾)外交部(日本の外務省に相当)は23日に発表したニュースリリースで、この「共同声明」に感謝するとした上で、日本とウクライナがその関係を「特別なグローバル・パートナーシップ」に引き上げ、世界の安全強化にともに取り組んでいくことを歓迎した。以下はニュースリリースの概要。
★★★★★
台湾は国際社会の民主陣営における責任ある一員として、民主主義、自由、法の支配などの基本的価値を守ることに努めている。わが国は、自由と民主主義、主権の独立、領土の完全性を守るというゆるぎない立場を示すウクライナを支持すると同時に、ロシアに対してウクライナへの不当な侵略を即刻停止するよう呼び掛ける。わが国は、武力や脅迫による一方的な現状変更に反対する。各方面が国際法の枠組みの下、平和かつ理性的な対話によって停戦を促すよう呼び掛ける。わが国は、ウクライナが平和を取り戻すまで、国際社会とともに対ロシア制裁を継続していく。
わが国はこれからも、米国、欧州、日本及びその他の近い理念を持つ国々と緊密に連携し、ウクライナが一日も早く戦禍から遠ざかることができるよう取り組んでいく。また、ルールに基づく国際秩序を守り、世界の平和と安定を促進していきたいと考えている。