2025/08/02

Taiwan Today

外交

蔡総統が午餐会で米下院外交委員長率いる議員団を歓待

2023/04/10
蔡英文総統が8日、米下院外交委員会のマイケル・マッコール委員長率いる訪問団を午餐会で歓待、「米国議会は台米関係の発展を推し進めるカギだ」と述べた。写真は会場となった「台北賓館」の庭園をバックに記念写真に納まる蔡総統(前列中央)とマッコール委員長(前列左から3人目)ら。(総統府サイトより)
蔡英文総統が8日、台北賓館(迎賓館)に米下院外交委員会のマイケル・マッコール委員長率いる訪問団を招き、午餐会を開いて歓待した。蔡総統は、前回マッコール氏と対面したのは2019年にニューヨークに立ち寄った時のことだとした上で、今回同氏は初めて下院外交委員長として超党派の議員団と共に台湾を訪れたと紹介、「訪問団は行動を以って台湾への揺るがぬ支持を示してくれた」と感謝した。
 
蔡総統は、米国議会は長期にわたり、台米関係発展を推し進めるカギとしての力であり、とりわけマッコール氏が委員長を務める外交委員会はより重要な役割を担っていると指摘。昨年の中間選挙を経た新たな議会が今年始まると下院はすぐさま「台湾保証実施法案(Taiwan Assurance Implementation Act)」を圧倒的多数で可決し、台米関係をいっそう深化させたと評価した。
 
蔡総統は、「米国議会は党派を超えて協力し、立法という形で台湾の安全保障に関する約束を実践している」として感謝。その例として2023年度の「国防授権法(NDAA2023)」や「包括的歳出法」に地域の安全保障に関する様々な連携強化や、台湾の防衛力向上支持への呼びかけが組み込まれたことを指摘した。
 
蔡総統は、米国とは安全保障面での連携を継続的に強化することのほか、「21世紀の貿易に関する台米イニチアチブ」の枠組みの中でより多くの交渉を完了し、いっそう緊密なパートナーシップを築けるよう望んでいると説明。台湾問題に対する米国議員たちの重視及び米国議会による台湾への支持は、台米関係を大きく前進させるとして、将来のさらなる協力関係に期待を示した。
 
続いてスピーチしたマッコール委員長は、訪問団を代表して中国語で「私たちは台湾を愛している」と述べた上で、蔡総統が今回行った中米訪問の成功を祝った。マッコール委員長はまた、蔡総統を「非常に勇気のある指導者で、台湾の総統だ」と称賛。さらに、「団結すれば力はいっそう大きくなる」として、今回の訪台は民主党、共和党のみならず米国の国民を代表して台湾という「麗しの島」に対する支持を示すためのものだと強調した。
 
マッコール委員長は、「プーチンのいわれなきウクライナ侵攻、もしくは共産主義の中国による台湾及び太平洋地域への侵略行為を問わず、全世界の民主主義陣営は一致団結して暴虐政治と迫害に抵抗すべきだ」と強調、「第二次世界大戦以降、世界の権力バランスがこれほど大きく揺らぐのは初めて目にすることだ」と警戒感をあらわにした。
 
さらにマッコール委員長は、共産主義の中国は台湾の力、開放性、強靭性を目の敵にしていると指摘。「中国共産党が最も恐れているのは中国の人民だが、そうした圧迫を受ける人々は台湾海峡の対岸である台湾に目をやれば民主主義の姿を見ることが出来るのだ」と述べた。
 
マッコール委員長は、かつてレーガン元米大統領が主張した「力による平和」に触れ、「弱みを見せれば攻撃と衝突を招く。力を見せつければそれを抑止できるほか、平和も推進出来る」と説明。そして、「台湾は卓越した勇気で世界を啓発している。台湾は世界の希望であり民主主義の灯台だ」と称え、台湾との連携をいっそう深め、平和と繁栄の未来のため共に努力出来ることに期待した。
 
 

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