2025/07/20

Taiwan Today

外交

蔡英文総統、アメリカのジョン・ホーベン上院議員率いる訪問団と会見

2023/04/14
蔡英文総統(右)は13日午後、総統府でアメリカのジョン・ホーベン上院議員(左)が率いる訪問団一行と会見した。ホーベン上院議員は、「米国は台湾海峡の平和と安定を望んでおり、最近の台湾周辺における中国軍の挑発行動に高い関心を寄せている」などと語った。(総統府)
蔡英文総統は13日午後、総統府でアメリカのジョン・ホーベン上院議員が率いる訪問団一行と会見した。ホーベン上院議員の地元であるノースダコタ州は農業が主要産業で、台湾とは1986年に姉妹協定を結んでいる。
 
蔡総統は一行の到来を歓迎した上で、ノースダコタ州は台湾にとって農産品貿易の重要なパートナーの一つであると指摘。ホーベン上院議員は経済・貿易分野で豊富な経験を持ち、ノースダコタ州知事時代には経済・貿易分野の訪問団を率いて台湾を訪れたこともあると述べた。また、ホーベン上院議員が長期にわたり台湾を支持し、台湾と米国の経済・貿易関係の深化に貢献していることに感謝した。
 
蔡総統はまた、台湾と米国は民主主義と自由の価値を共有する堅実なパートナーだとし、米国がさまざまな法案の可決を通して台米の安全保障上の連携を強化し、且つ台湾が自己防衛能力を強化できるよう強く支持していることについて、すべての台湾人を代表して心から感謝したいと述べた。
 
これに対してホーベン上院議員は、台湾訪問の機会を得たことを喜び、台湾とノースダコタ州の農業貿易の歴史が約20年前にさかのぼることを説明した。ホーベン上院議員は、自身がノースダコタ州知事だった2004年に訪問団を率いて台湾を訪問。翌年、台湾区麺粉公会(=小麦粉の同業者組合)と協定を結んだことで、台湾側が170万ブッシェルの小麦をノースダコタ州から購入することになったという。
 
ホーベン上院議員は、台湾と米国は経済政策及び関連の議題について一致団結する必要があると主張。台湾が生産する精密な半導体チップは世界のどの国のものより品質が良く、これは米国経済にとって非常に重要なことであり、同様に農業についても、アメリカは台湾に対して質の良い食品を多く供給していると述べた。その上で、「このほかにも台米関係は多様な側面を持つが、このタイミングで最も大切なことは安全保障上での協力だ」と指摘した。
 
ホーベン上院議員は、「米国は台湾海峡の平和と安定を望んでおり、最近の台湾周辺における中国軍の挑発行動に高い関心を寄せている。台湾と米国が一致して努力する必要がある。まずは米国が台湾に対して確実に軍事設備を引き渡せるようにしなければならない」と主張。上院歳出委員会国防歳出小委員会のメンバーの一人として、台湾が必要とする軍事設備をアメリカが予定どおり引き渡せるように促していく責任があるとし、今回は台湾政府の意見を傾聴し、台湾が防衛能力をさらに強化するにはどうすればよいか議論するためにやってきたと説明した。
 

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