呉釗燮外交部長(=外務大臣)が18日午後、フランス国民議会(以下、「下院」)における親台湾派議員連盟のEric BOTHOREL代表ら一行4名の表敬訪問を受けた。BOTHOREL代表は呉外交部長に対し、マクロン大統領が台湾海峡の現状と平和及び安定の維持を支持するメッセージを改めて伝えると共に、ウクライナとロシアとの戦争、ならびにインド太平洋地域の平和と安定などについて意見を交わした。表敬訪問に外交部を訪れたのはBOTHOREL代表のほか、同下院外交委員会の副委員長で親台湾派議員連盟の副代表も務めるMireille CLAPOT議員、同じく外交委員会の副委員長を務めるMichel HERBILLON議員、そしてConstance LE GRIP議員。
議員たちはまた、今年2月のトルコ大地震や昨年からのウクライナ・ロシア戦争に際し、台湾がいち早く被災者や戦争による難民の支援に乗り出したことを称賛。これに対して呉外交部長は、台湾は「善のパワー」であり、台湾が役立てることならば人々は喜んで人助けすると応じた。BOTHOREL代表はさらに、フランスの諺だとして「Il n'y a pas d'amour, il n'y a que des preuves d'amour(世界に愛など無い。あるのは愛の証しだけ)」を引用、近年における台湾とフランスによる協力の様々な成果と日増しに深まる友情はまさにこのことを表すものだと評価した。
一行は同日夜には外交部(日本の外務省に相当)の李淳政務次長(=副大臣)主催の歓迎パーティーに出席し、国際情勢、台湾海峡両岸関係、台湾における民主主義の発展などをテーマに熱心な議論と交流を行った。一行は台湾で見聞きしたことをシェアすると共に、台湾への支持と「愛」をアピール、BOTHOREL代表は「台湾は第二の祖国」と述べるなど、その「台湾愛」をあふれさせた。外交部はこれら「友人たち」の支持に謝意を表している。