蔡英文総統が24日午前総統府で、米バージニア州のグレン・ヤンキン（Glenn Youngkin）知事の一行と面会した。蔡総統は、台湾滞在が2日間と短く、この日早朝5時過ぎに到着して数時間後には総統府にやって来た一行に対し、「台湾への重視と支持に感謝する。台湾の人々に代って心から歓迎する」と述べた。蔡総統は、ヤンキン氏が知事就任後初めてとなる外遊で、訪問先に台湾を選んだことは格別に有意義だと評価した。
蔡総統は、一行の来訪が台湾とバージニア州とのより多元的な協力計画につながるよう期待し、教育や学術などでの提携と交流の継続的強化のほか、産業や科学技術面での協力のさらなる発展を希望した。
ヤンキン知事はまず、一行が到着してから受けている温かいもてなし、ならびにバージニア州と台湾とのパートナー関係、そして蔡総統の力強く、各国の尊敬を集める指導力に感謝すると共に敬意を表した。
ヤンキン知事は、「バージニア州と台湾には多くの共通点がある。どちらの人々も独創力と才能にあふれており、自分はより健全で長期的な友情がいっそう深まることを非常に期待している」と述べ、この日、台湾にバージニア州の商務弁事処を設けて、経済貿易面における台湾との関係深化を後押しする行政命令にサインしたことを明らかにした。ヤンキン知事によれば、同州が海外に設置する商務弁事処はドイツ、韓国、日本に次いで4カ所目で、これはバージニア州が台湾との協力を促進し、関係強化を目指す揺るぎのない約束を象徴するものだという。
ヤンキン知事は、台湾はバージニア州が非常に大切にするパートナーだと指摘、今後数年間、経済と貿易面での関係を引き続き発展させると共に教育面での連携も強化し、台湾とバージニア州の人々のよりよい生活につなげたいとする考えを強調した。