蔡英文総統は26日、台湾を訪問中の中米グアテマラ共和国のジャマティ大統領とともに、台北市内で行われた「2023グアテマラ産コーヒー&文化月間パビリオン」のオープニングセレモニーに出席した。蔡総統は国民に対し、グアテマラ産のコーヒーを飲むことでグアテマラのコーヒー文化を体験しようと呼びかけた。
蔡英文総統とジャマティ大統領はまず、伯朗咖啡館科大店(MR. BROWNコーヒーNTUT店)に設けられた「グアテマラ産コーヒー&文化月間パビリオン」を訪れ、グアテマラのJanio Moacyr Rosales Alegría経済大臣からホワイトシール(Sello Blanco)認証を得たコーヒーや展示されている工芸品の紹介を受けるとともに、グアテマラ産コーヒーのプロモーションビデオを観賞した。また、台湾咖啡(コーヒー)協会の呉怡玲副理事長からは、グアテマラ産コーヒー豆の三大産地やパビリオン全体のデザイン・コンセプトなどの説明があった。
ジャマティ大統領によると、「ホワイトシール認証」事業は世界唯一の国が定めた認証制度。グアテマラの零細企業が生産する質の高い商品に付与する認証ラベルで、貧困問題の解決を目指す意味がある。ジャマティ大統領は「この認証は、貧困に悩む団体、家庭、エスニシティたちが、いままさに貧困から脱しようと努力していることを意味する。だからこのラベルの付いた商品を購入することは、彼らが一日も早く貧困から脱することができるよう支援し、そして国全体を繁栄させることになる」と説明した。
蔡総統とジャマティ大統領はその後、6月4日まで台湾各地を巡ってグアテマラ産コーヒーを販売するキッチンカーのオープニングセレモニーに出席し、テープカットを行った。
ジャマティ大統領は、台湾がこうしたイベントを通してグアテマラとアジアの距離を縮めようとしていることに感謝したほか、改めて「ホワイトシール認証」の意味に言及し、この事業が多くの貧困者を苦境から救うことができるよう願うと述べた。
グアテマラ政府と台湾咖啡協会は今後6週間にわたり、伯朗咖啡館科大店(MR. BROWNコーヒーNTUT店)内に「グアテマラ産コーヒー&文化月間パビリオン」を設置する。店内ではアンティグアなどグアテマラの三大産地のコーヒーを販売しているほか、コーヒーの紹介エリアを設置したり、グアテマラの文化を知ることができる工芸品などを並べている。
伯朗咖啡館科大店(MR. BROWNコーヒーNTUT店)
住所:台北市大安区忠孝東路三段52号1F
営業時間:2023/4/26-2023/6/4 07:30-21:00