2025/05/22

Taiwan Today

外交

台湾、ベルギーのフランデレン政府と初めて連携に関する会合開く

2023/04/28
ベルギーのフランデレン地域政府における「主席府」と「外事部」のJulie Bynens事務局長(右)が同政府の幹部6人と訪台。台湾と同政府が初めて連携に関する会合を開催した。写真左は外交部の俞大㵢常務次長(事務次官)。(外交部)
ベルギーのフランデレン地域政府(以下、「ベルギー・フランデレン政府」)における「主席府(Chancellery)」と「外事部(Foreign Office)」のJulie Bynens事務局長が中華民国政府の招きに応じ、フランデレン政府の幹部6人と共に23日から27日まで台湾を訪問した。
 
訪台したのは2021年1月19日に双方が結んだ協力了解覚書(MOU)に基づいて設置された「共同委員会(Joint Commission)」での協議のため。今回初めて中華民国政府との連携に関する会合(consultation meeting on cooperation)を開き、教育、科学技術、公衆衛生、ビジネス及び投資、就業と職業訓練、持続可能なエネルギーなど各分野での協力の進捗状況を検証すると共に将来の協力機会を探った。さらに半導体、ネットワーク・セキュリティ、デジタルエコノミーの分野における交流と協力の拡大も検討。
 
一方、ロシアとウクライナの情勢も議論し、双方はウクライナ政府とウクライナの人々を揺らぐことなく支持し、ロシアによる軍事侵攻に反対する立場を表明。また台湾海峡の平和と安定の維持を支持することも改めて表明した。
 
外交部(日本の外務省に相当)は、今回の会議では台湾とベルギー・フランデレン政府による実質的な協力関係の継続的深化に向けた決意と意志が存分に示されたほか、制度化された協力の基礎固めにもなったと評価。なお、今回の訪問団は台湾の外交、国防、科学技術、公衆衛生、労働者などの政策を主管する政府機関も表敬訪問、さらに基幹産業のサプライチェーンに関係する研究機関や企業も訪れた。
 
訪問団のメンバーはBynens事務局長のほか、フランデレン政府における科学研究に関する基金会のHans Willems事務局長、「主席府」と「外事部」の二国間協力局のSam Vandenabeele局長、科学研究に関する基金会のIsabelle Verbaeys国際部部長、「福利と公衆衛生及び家庭省」で国際政策を担当するFabian Dominguez参事、「教育及び訓練省」のMarie-Anne Persoons国際政策顧問、「就業と職業訓練総署」国際部のLenka Kint部長。
 
ベルギーは連邦制で、フランデレン政府など三つの地域政府がそれぞれ外国の政府と条約を締結したり二者関係を推進したりすることが可能。各地域が制定した法令は連邦としてのレベルと等しい。フランデレン政府は台湾と友好的かつ密接な関係を築いており、外交部は今回の会議により互いの友情と交流を深められたと歓迎している。
 
 

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