2025/05/24

Taiwan Today

外交

蔡英文総統と頼清徳副総統、それぞれジョン・ボルトン元米大統領補佐官と会見

2023/05/02
蔡英文総統と頼清徳副総統は1日午前、アメリカのジョン・ボルトン元大統領補佐官(国家安全保障問題担当)と別々に会見した。写真は総統官邸で行われた蔡英文総統とボルトン元補佐官(左)との会談の様子。(総統府)
蔡英文総統と頼清徳副総統は1日午前、アメリカのジョン・ボルトン元大統領補佐官(国家安全保障問題担当)と別々に会見した。蔡英文総統との会談は総統官邸で、頼清徳副総統との会談は総統府で行われた。
 
蔡総統はボルトン元補佐官の台湾訪問を歓迎するとともに、長年にわたりボルトン元補佐官が一貫して台湾支持の立場を表明し、且つ台米関係の深化に取り組んでいるとした上で、コロナ禍が一段落する中、ボルトン元補佐官が台湾を訪問してくれたことは、台湾への重視を実際の行動をもって示すものだと述べた。
 
蔡総統はまた、近年国際情勢にはさまざまな変化がある中、台湾は権威主義の拡張による脅威にさらされているが、民主主義防衛ラインの最前線に位置する台湾は、国を守る決意と能力を兼ねそろえているだけでなく、アメリカや近い理念を持つすべてのパートナーとの関係を深化させ、台湾海峡の平和と安定や民主主義と自由の価値を守る決意であると伝えた。
 
蔡総統はさらに、これからも米国と軍事及び安全保障方面で交流を強化すると同時に、経済・貿易分野での協力でもさらに進展があるよう期待を寄せた。そして、「台湾は地域の平和と安定を維持し、民主主義の価値を守りぬく善良なパワーだ。必ずやその責任を果たし、民主主義の盟友と連携し、インド太平洋地域の繁栄と発展のためさらに尽力するだろう」と述べた。
 
ボルトン元補佐官はその後、頼清徳副総統と会談した。頼清徳副総統は、ボルトン元補佐官が長期にわたって台米関係の増進に取り組み、台湾海峡情勢の安定に関心を寄せているとして感謝した上で、台湾が他の民主主義諸国と連携し、地域の平和と安定を守るために取り組むことを約束した。
 
ボルトン元補佐官は数年ぶりに台湾を訪問出来たことを喜ぶとともに、今回の訪問では多くの人と会って意見を交換し、台湾が直面する試練と契機についてさらに理解を深めたいと述べた。
 
ボルトン元補佐官はまた、米国の政党には意見の隔たりがあるものの、いずれも中国が経済、政治、軍事などの分野で世界にとって大きな脅威となりつつあることを意識していると指摘。このほか、台湾がアメリカに設置する外交機関(台北駐米経済文化代表処などを指す)は非常に積極的で、米連邦議会の各政党の議員と良好な関係を築き、台湾と米国がより連携を強化するための基礎を提供していると評価した。
 

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