欧州連合（EU）は今月12日、非公式の外相会合を開き、ロシアのウクライナ侵攻や中国などの議題について話し合った。終了後の記者会見でジョセップ・ボレル欧州連合（EU）外務・安全保障政策上級代表は、安全保障戦略の部分において台湾問題とロシアのウクライナ侵攻は2つの重要な議題であると指摘。「EUの台湾に対する立場は変わらず、中国及び米国のどちらとも交流を続けることで、台湾海峡の現状を維持し、この地域の緊張が高まることを回避する。なぜならEU及び世界の貿易にとって台湾の存在は極めて重要だからだ」と述べた。
これを受けて中華民国（台湾）外交部は13日にニュースリリースを発表。EUが最近、台湾海峡の平和と安定、現状維持を支持する立場を繰り返し表明し、且つ台湾が欧州にとって地政学的に重要な戦略的利益を有していると強調していることに感謝した。外交部はまた「台湾はこれからもEU及びその他の近い理念を持つパートナーとの連携を強化することで、我々が共有する民主主義の価値を守り、ひいては台湾海峡及び地域の平和、安定、繁栄の維持につなげる」との方針を明確にしている。