太平洋に位置する中華民国(台湾)の国交樹立国、ツバルのサイモン・コフェ法務・通信・外務大臣夫妻一行は、5日夜に台湾への訪問日程を終え、帰国の途についた。コフェ大臣は、中華民国政府の温かい歓迎と旅程の手配に改めて感謝の意を表した。民主主義、自由、基本的人権が両国の友好関係における最も重要な基盤だと強調したコフェ大臣は、引き続き台湾との様々な分野での協力を深め、国際社会で、積極的に台湾支持の声を上げていくことを約束した。
今回、コフェ大臣は代表団を率いて台湾を訪問し、蔡英文総統を表敬訪問したほか、外交部(日本の外務省に相当)の呉釗燮部長(外相)や田中光政務次官(副大臣)が主催した歓迎食事会に出席、法務部(日本の法務省に相当)の蔡清祥部長(法相)や数位発展部の唐鳳(オードリー・タン)部長(デジタル大臣に相当)との会談など、多くの具体的な成果を上げた。 さらに、台湾の情報通信技術およびブロックチェーンの専門家らと会談し、ツバルにおける「デジタル国家」の発展戦略と具体的な実践についても話し合った。台湾とツバルは今回、両国間の多分野での協力を推進するため、「刑事・司法共助条約」、「外交人員の訓練及び交流協力に関する協定」と「技術協力協定」を締結した。
コフェ大臣は、ツバルの中華民国政府に対する支持と友好関係について、様々な場において度々発言している。台湾とツバルの友好関係が外交関係のモデルとなり、中国からの不当な挑発に直面している台湾が、地域の平和と安定を断固として擁護する姿勢を称賛している。コフェ大臣はまた、両国の共通の理念に基づき、ツバルが台湾と協力して、両国の繁栄と発展を促進するとした。
これを受けて外交部は、ツバル政府とコフェ大臣の台湾に対する強い支持と確固たる友情に謝意を表した。台湾は今後も、クリーンエネルギー、人材育成、医療・公衆衛生、情報通信技術で、両国間の協力を深めていくとともに、気候変動がもたらす課題への対処や両国の提携範囲の拡大に努めていく。
中国政府を代表して外交部の俞大㵢常務次長(事務次官)は5日夜、帰国の途につくコフェ大臣夫妻一行を空港で見送った。