2025/08/03

Taiwan Today

外交

頼清徳副総統、台湾とオーストラリアの友好40年を振り返る

2023/06/09
頼清徳副総統は8日夜、台湾とオーストラリアの友好40年を祝うイベントに出席した。頼副総統は、台湾と豪州は民主主義、自由、人権、法の支配などの基本的価値を共有し、インド太平洋地域の平和と安定のために重要な役割を果たしているとした上で、オーストラリア駐台弁事処のジェニー・ブルームフィールド代表の努力によって両国関係はますます緊密化していると感謝した。(総統府)
頼清徳副総統は8日夜、台湾とオーストラリアの友好40年を祝うイベントに出席した。頼副総統は、蔡英文総統及び台湾の住民を代表し、オーストラリア駐台弁事処のジェニー・ブルームフィールド(Jenny Bloomfield)代表(=駐台大使に相当)の台豪関係促進への寄与に感謝した。頼副総統は、台湾と豪州は民主主義、自由、人権、法の支配などの基本的価値を共有し、インド太平洋地域の平和と安定のために重要な役割を果たしているとした上で、ブルームフィールド代表の努力によって両国関係はますます緊密化していると述べた。
 
オーストラリア駐台弁事処は昨年設立40周年を迎えるのを記念して、台豪関係に関わる40の個人や組織を対象にしたインタビュー動画「40年、40個の物語」シリーズを制作・公開した。頼副総統は、どの物語も台湾とオーストラリアの人々の深い友好関係を示すものだったと称賛。その中の一人、台湾プロ野球のスター選手である張泰山選手は、かつて台湾プロ野球の統一ライオンズで活躍していたが、その後オーストラリアのプロ野球リーグ「オーストラリアン・ベースボールリーグ」に移籍し、オーストラリアでのシーズン最終戦、最終打席で劇的な満塁ホームランを放ったと説明した。
 
頼副総統はまた、台湾とオーストラリアの経済・貿易関係にも言及。台湾はオーストラリアにとって第4位の輸出国、第5位の貿易相手国で、オーストラリアの乳製品、牛肉、ワインなどは台湾の消費者に高い人気を誇ると説明した。頼副総統によると、オーストラリアは台湾にとって最大のエネルギー・鉱物資源の供給国であり、一方台湾からオーストラリアへはハイテク製品を多く輸出している。2022年の台豪貿易額は318億米ドル以上で、その後も成長を続けている。
 
頼副総統は続けて、台湾の半導体産業などハイテク産業は世界のサプライチェーンにおいて重要な地位を占めており、なおかつ台湾が強みを持つ産業の特性はオーストラリアの経済と相互補完性を持つとして、双方が「経済協力協定(ECA)」の締結に向けた交渉を始めることができれば両国の経済・貿易の発展にとって大きなメリットがあるだろうと述べた。頼副総統はさらに、台湾による環太平洋経済連携協定(TPP)参加はインド太平洋地域におけるサプライチェーンの強化に役立つとして、オーストラリアの支持を要請した。
 
頼副総統は最後に、オーストラリアのアンソニー・アルバニージー首相(Anthony Albanese)がこのほどシンガポールで開かれたアジア安全保障会議(シャングリラ会合)で「すべての人々が平和と安全を維持しなければならない」と述べたことに賛同するとした上で、いかなる国も武力によって平和という現状を変更するべきでなく、一旦衝突が発生すると、得られるであろう利益よりもリスクのほうがはるかに大きくなると指摘。台湾とオーストラリアがインド太平洋の平和と安定のため、連携を維持できるよう期待を寄せた。
 

ランキング

新着