中華民国外交部（日本の外務省に相当）の李淳政務次長（副大臣）は15日、外交部において、台湾を訪問中のリトアニア農業省のHon. Vytenis Tomkus副大臣ら一行の歓迎晩餐会を開催した。リトアニアの次官級職員による代表団が台湾を訪問するのはここ一年間で6回にも上り、台湾・リトアニアの友好関係を示している。これを受けて外交部は、心からの歓迎の意を表した。
李淳政務次長は、「台湾とリトアニアは、継続的に農業を含む様々な分野で、協力関係の深化を推進し、数多くの発展を遂げてきた。台湾では昨年、リトアニアの水産物、乳製品、卵加工品が、今年は牛肉、鶏卵がそれぞれ輸入解禁となった。近いうちにさらに多くのリトアニア産品が台湾市場に出回ることを嬉しく思う。両国は、機械設備、科学技術、ソフトウエアなどの分野でも協力できる大きな可能性を秘めている」と語った。
一方Vytenis Tomkus副大臣は、初めて台湾を訪れることができて光栄だとして、台湾の温かい歓迎に謝意を表した。15日午前には、行政院農業委員会（日本の農林水産省に相当）が主催する「第1回台湾・リトアニア農業協力会議」が行われ、建設的で有意義な会合となった。双方は、今後も協力を深めていくと共に、産業の発展、相互投資、経済貿易情勢、ロシア・ウクライナ戦争などの問題について、幅広く意見交換することを願っている。
今回Vytenis Tomkus副大臣は台湾を訪れ、「2023台北国際食品見本市」に出席したほか、同会合で、「台湾とリトアニアの農業に関する協力覚書」の締結に立ち合った。
リトアニア政府高官による台湾訪問は、今年に入ってから1月に国会国家安全保障防衛委員会のLaurynas Kasčiūnas委員長ら代表団、2月に経済革新省のKarolis Žemaitis副大臣と相次ぎ、台湾とリトアニアの緊密なパートナーシップを十分に示している。今回、Vytenis Tomkus副大臣の台湾訪問は、両国の政府と産業界の相互協力を強化し、様々な協力機会を促進するのに役立つとみられる。外交部は、引き続きリトアニアとあらゆる面で二国間交流・協力を促進、共通の価値観に基づく友好的なパートナーシップを強化し、共に民主主義の価値観を守り、民主主義のレジリエンス向上に努めるとしている。