外交部(日本の外務省に相当)がこのほどディスカバリー・チャンネルと協力、良好な国家イメージを広めるため「台湾無比精采(Taiwan Revealed)」シリーズのシーズン6となるドキュメンタリー『智慧機械』(以下、「スマート機械」)を制作した。同作品は22日夜10時(台湾時間)に台湾のディスカバリー・チャンネルで初放送される。7月以降は東南アジア、南アジアなど20近い国と地域で放送される。また、その後はディスカバリー・チャンネルのYouTubeチャンネルでも公開されるという。
このドキュメンタリー『スマート機械』では中華民国(台湾)政府の推進する「5+2産業イノベーション計画」の一環であるスマート機械産業を紹介。電気自動車、産業ロボット、スマート工場での「隠れた王者」3社の傑出した実績を記録すると共に、台湾の産業がインダストリー3.0のコンピュータ化、オートメーションから、クラウドやビッグデータ、IoT(モノのインターネット)、スマートロボットなどインダストリー4.0の技術を運用するまで進化していることを説明する。それにより視聴者に、台湾の産業は現在「精密機械」の段階から「スマート機械」の段階へと進化する過程にあり、台湾が全世界の高度な設備が必要とする基幹部品の研究開発と製造センターになっていることを理解させる。また、そうした台湾は各国の企業にとって最良のパートナーであるとアピールする。
外交部は2011年よりディスカバリー・チャンネルと提携、これまでに「台湾無比精采」シリーズで国家を紹介するドキュメンタリーを5シーズンにわたって送り出してきた。これまでのテーマは、『走進総統府/百年風華』、『科技新生活/尖端農業/人體重建』、『医療菁英』、『緑能科技』、『農業科技/生医科技』で、その内容は文化、生態系、医療、科学技術、農業など各分野をカバー、アジア・テレビジョン・アワードの最優秀記録映画賞を受賞したことも。また「台湾のエミー賞」、ゴールデンベルアワード(金鐘奨)の非戯劇部門監督賞も受賞するなど、国内外の視聴者から広く歓迎、評価されている。
「台湾無比精采」シリーズは台湾の国情と特色、核心的価値とソフトパワーを紹介しており、台湾の良好なイメージを伝えると共に国際社会における台湾の可視性を高める効果が期待されている。