呉釗燮外交部長（＝外務大臣）が27日、午餐会を開いてポーラ・ジョン・ドブリアンスキー元米国務次官（地球規模問題担当）率いるワシントンD.C.のシンクタンク、新アメリカ安全保障センター（CNAS）の「次世代国家安全指導者計画（Next Gen）」チームを歓待した。
呉外交部長はまず、一行が台湾及び台湾海峡の情勢に関心を向け続けていることに感謝した上で、「中国による軍事的な威嚇と経済面での脅迫の対象は断じて台湾に限ったものではなく、その野心は台湾海峡にとどまらない。中国の権威主義拡張の思想はまさに今、その影響力を全世界に広げようと画策している」と指摘した。
呉外交部長は、「中国の行動はすでに、米国、カナダ、欧州連合（EU）、日本など台湾と理念の近い国々から高度な懸念、ならびに行動を伴う対応を徐々に受けるようになっている。台湾はインド太平洋地域の重要なメンバーとして、自衛力の強化を進め、これからも米国など理念の近いすべての国々とのパートナーシップ深化に取り組んでいく。それにより台湾海峡とインド太平洋地域、さらには全世界の平和と安定に貢献していきたい」と述べた。
今回訪台した訪問団のメンバーは、「台湾の政府関係者と学者たちと意見交換できたことは台湾海峡の安全保障に関する情勢ならびに中国の台湾に対する脅威の実際の状況に対する理解を深めるのに大いに役立った」と述べ、今後米国と台湾がより多くの場で連携していくのに協力する考えを示した。