中華民国（台湾）政府は、ウクライナの首都キーウによるオボロンスキーアイランド（Obolonsky Island）の連絡橋再建計画に250万米ドルを供与すると発表した。台北駐ポーランド代表処の陳龍錦代表（=駐ポーランド大使に相当）が19日、キーウ市が指定する財団「Future Kyiv Foundation（フューチャー・キーウ・ファウンデーション）」のMariia Bochenkova代表とMOU（了解覚書）を締結した。
この連絡橋再建計画には台湾のほか、フンラスのメトロポール・デュ・グラン・パリも100万米ドルを供与することを決めている。台湾やフランス、その他の国々が一丸となってウクライナの再建計画に協力することは、ロシアの軍事侵攻を受けながらも、民主陣営の団結を示す重要な意義を持つ。また、ウクライナの人々と苦難を分かち合おうとする思いを示すものでもある。
外交部は19日に発表したニュースリリースで、「台湾とウクライナは自由、民主主義、人権といった普遍的価値を共有する。また、台湾はウクライナと同様に、権威主義拡張の脅威と最前線で向き合っており、ウクライナの人々の境遇をわが身のことのように感じている。ロシアによるウクライナ侵攻が始まって以来、台湾と西側の民主諸国は一貫してウクライナへの揺るぎない支持を示している」と説明した上で、これからもさまざまな人道支援を提供し、ウクライナが苦難を乗り越えられるよう協力する考えを示した。