2025/05/05

Taiwan Today

外交

頼副総統が仏上院外交・国防委員会副委員長ら一行の表敬訪問受ける

2023/07/25
頼清徳副総統(右)が24日総統府で、フランス上院外交・国防委員会のAndré Gattolin副委員長(左)率いる訪問団の表敬訪問を受け、一行を「行動を以って台湾への支持を示した」と歓迎した。(総統府サイトより)
頼清徳副総統が24日午前総統府で、フランス元老院(以下、上院)外交・国防委員会のAndré Gattolin副委員長率いる訪問団の表敬訪問を受けた。訪問したのは同副委員長以下、上院の親台湾派議員グループで副代表を務めるAndré Vallini議員、Étienne Blanc議員、Annick Jacquemet議員ら。頼副総統はまず、「(一行は)行動を以って台湾への支持を示した」と歓迎すると共に、訪問団のメンバーたちが長年台湾を支持していることに感謝した。
 
頼副総統は、Gattolin副委員長が新型コロナウイルスの広がった2020年、フランスの上下院の議員110名から台湾の世界保健総会(WHA)参与を支持する署名を集めたことを指摘、この連署は翌2021年にフランス上下院が台湾を国際組織業務に加えるべきとする決議につながったとして、同副委員長の台湾に対する関心と具体的な行動による支持に改めて感謝した。
 
頼副総統は、台湾とフランスはどちらも民主主義国で、共に民主・自由・人権といった普遍的価値を追求しているとした上で、現在民主主義を歩む国々は全体主義の挑戦にさらされる中、ますます団結を強めていると強調した。そして、台湾の輝能科技股份有限公司(ProLogium)が最近フランス北部に52億ユーロを投じて工場を建設したことを挙げて、台湾とフランスの経済貿易面での関係が引き続き強化されるよう期待すると共に、フランスが引き続きインド太平洋地域の平和と安定に関心を寄せるよう要請した。
 
Gattolin副委員長は頼副総統が表敬訪問に応じてくれたこと、ならびに政府によるもてなしに感謝した上で、フランス上下院が相次いで台湾の国際組織参与を支持する議案を可決したことは、フランスの国会議員である自分にとっても極めて重要だと指摘した。同副委員長によると、フランスが新型コロナによるロックダウンの中にあった2020年3月、台湾のWHA参与支持を訴える公開書簡への署名運動を自宅で発起したところ、上下院の議員たちから熱烈な反応があり、これら議員たちはそれぞれの選挙区で署名を行った。
 
Gattolin副委員長は、「この取り組みは大成功した。言わば国家レベルの議員が初めて発起した、台湾の国際組織参与を支持する行動であり、3カ月後には『対中政策に関する列国議会連盟(IPAC)』のメンバーと共に、連名での投書で台湾支持を表明することになった。約30カ国、300名のメンバーがこれに参加した」と話した。
 
Gattolin副委員長は、欧州諸国が台湾もしくは中国に対してとる態度や政策は様々だが、国会議員が団結して各国の政府に向き合うことで影響力を発揮し、政府の態度や政策を変えられると主張。フランス上院での親台湾派議員グループのメンバーが42名であるのに対し、現在、親中国派は40名だということで、同副委員長は、「これは過去の親中国派が50名から70名、親台湾派がわずか15名だった状況と大きく異なり、台湾とフランスの交流がますます友好的かつ密接になっていることを示す」と述べた。
 
 

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