内政部(日本の省レベル)の呉容輝政務次長(=副大臣)は27日、台湾とシンガポールの自動化出入国審査システムの相互利用がスタートしたことを明らかにした。シンガポール国民は27日より、台湾の出入国審査自動化ゲート(e-Gate)の利用が可能となった。台湾と同システムを相互利用する国は米国、韓国、オーストラリア、イタリア、ドイツに続いてシンガポールが6カ国目。
呉政務次長によると、シンガポール側は今年4月30日、自動化出入国審査システムを利用できる対象に中華民国(台湾)の国民を加えた。これを受けた内政部は互恵の原則に基づき、台湾にやって来るシンガポール人旅行者について、残存期間6カ月以上の有効なIC旅券(ICチップを搭載したパスポート)を所持し、満12歳以上、かつ身長140センチメートル以上で台湾での法令違反記録がない場合、入国時にまずオンラインで「入国登記表」(略称:Aカード)に必要事項を記入し、空港もしくは港の自動化出入国審査登録カウンターで手続きをすませれば出入国時の「e-Gate」利用を可能にすることにした。手続きの料金は不要。
一方、シンガポールの入国規定をみたす中華民国(台湾)の国民が同国を訪れる場合、残存期間6カ月以上の有効なIC旅券を所持し、満6歳以上で、シンガポールに向かう旅客機に搭乗する72時間前までにオンラインでシンガポールの入国カード(Arrival Card)に必要事項を記入しておけば、空港到着後、対面式のカウンターで登録手続きを行うことなく、無料でシンガポールの出入国自動審査システム「ACI (Automated Clearance Initiative)」を利用してシンガポールに出入国することが可能になる。