バルト三国(エストニア、リトアニア、ラトビア)の各国会外交委員会の委員長らによる訪問団が6日から台湾を訪問している。外交部(日本の外務省に相当)は6日、プレスリリースを発表して一行を「心から歓迎」した。
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バルト三国の各国会外交委員会の委員長らによる訪問団一行5名が6日から11日まで台湾を訪問する。一行はエストニア国会外交委員会のMarko Mihkelson委員長、リトアニア国会外交委員会のŽygimantas Pavilionis委員長、ラトビア国会外交委員会のRihards Kols委員長らによる合同の訪問団。外交部は、バルト三国の各国会が近年では初めて外交委員会委員長による合同訪問団を組織したことに対し、心からの歓迎の意を表す。
一行は蔡英文総統と会談するほか、陳建仁行政院長(=首相)、游錫堃立法院長(=国会議長)、呉釗燮外交部長(=外務大臣)を表敬訪問する。また、立法院(=国会)と外交部それぞれによる設宴での歓待を受ける。さらに数位発展部(=デジタル発展省)及び国内のシンクタンクの専門家及び学者らも表敬訪問。そして台湾文化の参観や科学技術の体験活動も予定されている。実地視察、及び我が国の政府高官と専門家、学者らとの直接対話を通じて、二者間の関係強化及びユーラシア大陸における安全保障のつながりなどの議題について十分な意見交換を行う。
台湾とバルト三国には従来から科学技術や学術面で連携してきた基礎があるが、近年は二者関係が著しく進展している。特に今年、バルト三国は世界保健総会(WHA)で直接もしくは間接的に我が国のため発言、台湾の有意義な国際参与に対する支持を堂々と表明した。外交部は大いに感謝すると共にこれを高く評価した。
このほか、台湾とバルト三国はいずれも長期にわたって全体主義国家の武力による脅し、デジタル面でのサイバー攻撃、フェイクニュース、認知戦などに向き合っている。外交部はバルト三国との連携や交流が強まり、権威主義体制の脅威に共同で対応し、民主主義同盟及び互恵の関係を強化出来ることを歓迎する。
台湾とバルト三国は民主、自由、人権といった価値を共有するパートナーである。今回の台湾訪問により一行は、台湾、台湾海峡情勢、そしてユーラシア大陸における安全保障のつながりに対する理解を深めることになるほか、これらの国々と台湾との各分野における友好的かつ協力的な関係も促進されるはずである。