蔡英文総統の特使としてパラグアイ共和国を訪れた頼清徳副総統一行が現地時間の15日(台湾時間15日夜から16日未明)、同国のサンティアゴ・ペニャ(Santiago Peña Palacios)新大統領の就任式ならびに関連の祝賀活動に出席した。
頼副総統は大統領府に到着すると、式典に参加する各国元首や特使らと共に大統領府の広場に参列者のため設けられた席に着席、頼副総統は米国のデブ・ハーランド内務長官やバチカンのMiroslaw Adamczyk駐アルゼンチン大使をはじめとする各国からの代表とあいさつを交わした。
就任式ではまずパラグアイ国歌が演奏されたのち、同国のSilvio Ovelar上院議長がスピーチ。続いてペニャ新大統領とHércules Pedro Lorenzo Alliana Rodríguez新副大統領がOvelar議長立会いの下、宣誓してパラグアイの正副大統領に就任した。会場では祝砲が放たれたほか、軍機が上空を通過して新たな大統領及び副大統領、そして新大統領の就任を祝うために集った賓客らに敬意を表した。
ペニャ大統領は就任演説で二度にわたって台湾に言及、一度目は各国からの来賓を紹介する中で頼副総統の名を挙げた。二度目に台湾に触れたのは、パラグアイは地政学的な観点から同盟と協力関係を築き、バランスの取れた協定を目指していくとの考えを示した際だった。ペニャ大統領は、「パラグアイが友情と協力精神を以って中華民国(台湾)など深い愛情を持つ国々と交流していることはその明らかな証しである。我々は互いを『盟友』のみならず、兄弟の国とみなして交流している」と語った。