2025/06/13

Taiwan Today

外交

蔡英文総統、自民党青年局の海外研修団の訪台で台日の青年交流促進に期待

2023/08/23
蔡英文総統は22日、日本の自民党青年局の海外研修団一行の表敬訪問を総統府で受けた。左は蔡総統にけん玉をプレゼントした自民党青年局局長の鈴木憲和衆議院議員。自民党青年局が大規模な海外研修団を台湾へ派遣するのは4年ぶりのこと。(総統府)
蔡英文総統は22日、日本の自民党青年局の海外研修団一行の表敬訪問を総統府で受けた。この訪問団を構成するのは自民党青年局局長を務める鈴木憲和衆議院議員を筆頭として、衆議院議員の藤原崇氏、中曽根康隆氏、西野太亮氏、山口晋氏、宮路拓馬氏、参議院議員の神谷政幸氏、藤井一博氏、埼玉県議会議員の細田善則氏を含む一行65名。自民党青年局が大規模な海外研修団を台湾へ派遣するのは、2019年以来、4年ぶりとなる。蔡英文総統と鈴木憲和衆議院議員の発言の概要は以下のとおり。
 
【蔡英文総統】
台湾と日本は互いに助け合い、支え合ってきた良き友人同士だ。また、貿易、観光、科学技術など各分野においても互いに重要なパートナーである。国際社会において日本の政府関係者がたびたび台湾のために発言し、台湾の国際組織への参加を支持していることについて、我々は非常に感謝している。台湾はこれからも、日本とともに地域の平和と安定を守り、そして繁栄と発展を促進していきたいと考えている。
 
この数年間、台湾と日本は手を携え、新型コロナウイルスという大きな課題を共に克服してきた。いまでも、気候変動や偽情報による脅威など、世界規模の問題が多数存在している。我々の社会は、こうした問題への対応について互いの経験を共有することができるだろう。我々は、こうした問題を解決するプロセスにおいて、若い世代の参与が得られるよう期待している。
 
若い世代は、社会を成長させ、発展させる動力だ。台湾では、政府が若者の公共政策を推奨し、若者が夢を実現するための手助けに取り組んでいる。近年我々は日本の経験を参考に、地方創生の推進に取り組み、若者によるUターン起業をサポートしている。
 
今回の訪問団のメンバーはいずれも公共政策に関心を持った情熱のある若者たちだ。一行の訪問によって、台湾と日本の若い世代の各分野での議論や交流がさらに進むよう期待している。また、青年局が台湾との交流をこれからも継続し、さらなる台日交流の成果を生み出すよう願っている。
 
【鈴木憲和衆議院議員】
自民党青年局による海外研修は新型コロナウイルスの影響で数年間中断していたが。今回ようやく再び研修団を率いて台湾を訪れることができた。今回のメンバーは国会議員のほか、地方議員、それに未来を担う大学生などを含む計65名だ。水際措置が撤廃されて以降、日台間の交流は非常に活発になってきている。その根底にあるのは自民党青年局による50年以上にわたる活動だと自負している。これからも日台交流がさらに深まるよう努力していきたい。
 
台湾は日本にとって、自由、民主主義、人権といった基本的価値を共有する重要なパートナーだ。また、経済関係、人的交流も含めて、日台間の絆をさらに深めていきたい。
 
今年5月に行われた広島サミットでも確認されたように、台湾海峡の平和と安定は日本にとっても国際社会にとっても重要なものだ。ロシアによるウクライナ侵攻から1年が経過したが、我々はどの地域、どの主体であっても、力による一方的な現状変更は断じて認めることはできないと考える。この力強いメッセージを国際社会に向けて発信し、そのための外交努力を続けていきたい。
 
明日から一部のメンバーはパラオを訪れる。台湾の立法委員(=国会議員)と一緒にパラオを訪れることによって、日本、台湾、パラオがインド太平洋地域の平和と安定、発展のために何ができるかについて、しっかりと議論していきたい。
 
台湾のCPTPP加入申請についても、我々としては歓迎を表明する。台湾がCPTPPに加盟できるよう、我々青年局としても努力していきたい。感染症対策、気候変動など世界で取り組まなければならない課題は数多い。そうした意味でも、台湾が様々な国際組織に参加できるよう、自民党青年局が後押ししていくことを約束する。
 

ランキング

新着