シンガポールで１日、大統領選挙の投開票が行われ、与党・人民行動党出身のターマン・シャンムガラトナム元副首相が当選した。今月14日に就任式が行われる。台北駐シンガポール代表処（シンガポールにおける中華民国大使館に相当）はただちに蔡英文総統直筆の書簡をシャンムガラトナム氏に伝達し、わが国を代表して祝意を伝えることで、シンガポールとの関係を重視し、関係深化に期待を寄せる台湾の姿勢を示した。
蔡英文総統の直筆の書簡は、コロナ禍後、台湾とシンガポールが経済・貿易、観光、文化、教育、科学技術などの領域で関係を増進してきたこと、昨年台湾の対シンガポール投資が過去最高を更新したことなどに言及。今後もシャンムガラトナム次期大統領と協力し、長く続く双方の関係をさらに進化させ、連携を強化して双方の国民の福祉を図りたい旨などが記されている。
シャンムガラトナム氏は2001年に政界入りし、5期連続で国会議員を務めた。教育相、財務相、副首相などを歴任するなど豊富な経験を持つ。今年6月、リー・シェンロン首相の後押しを受けて大統領選挙への出馬を決めた。