2025/05/12

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蔡英文総統、エスワティニ王国で建国55周年と国王生誕55周年を祝う式典に出席

2023/09/07
エスワティニ王国を訪問中の蔡英文総統は現地時間6日、ソムホロロ国立競技場(Somhlolo National Stadium)で行われた同国の建国55周年と国王ムスワティ3世の生誕55周年を祝う式典に出席した。蔡英文総統がエスワティニ王国を訪問するのは2018年以来のこと。(総統府)
エスワティニ王国を訪問中の蔡英文総統は現地時間6日、ソムホロロ国立競技場(Somhlolo National Stadium)で行われた同国の建国55周年と国王ムスワティ3世の生誕55周年を祝う式典に出席した。なお、中華民国(台湾)とエスワティニ王国にとっても、今年は国交樹立55周年となる。
 
蔡英文総統はこの祝賀式典で、英語でスピーチを行った。蔡総統は冒頭で「今日は台湾とエスワティニの双方にとって重要な日だ。歴史が両国を結び付けた。ぬくもりのある友好と双方の善意により、両国は55年間、肩を並べて歩んできた」と述べた。
 
蔡総統はまた、ムスワティ3世が即位以来、すでに18回も台湾を訪問していることや、ムスワティ3世が前回台湾を訪問したとき、台湾は第2の故郷のようなものだと話したことなどに触れ、自分にとってもエスワティニ王国は落ち着きを感じる場所だと述べた。
 
蔡総統はさらに、「台湾がエスワティニ王国にとって重要なパートナーになれたことを誇りに思う。この50年以上のパートナーシップは、進歩と発展を体現したものだった。僻地の電力化についての協力は非常に成功し、エスワティニ王国は現在、アフリカで2番目に高い電力普及率を誇り、国民の82%が電力の恩恵を受けている。今年7月、エスワティニの国会で国王は同国の電力普及について『すべてが光明の中にある』と語った。私はエスワティニ王国の未来も光明に満ちたものになると信じている」などと述べた。
 
蔡総統は、両国が関心を寄せる若者の教育問題にも言及。これは社会全体の基礎となるものだとして、エスワティニ王国の若い学生たちが台湾の大学に留学し、農業、教育、マネジメント、医学などを学んでいること、これらの学生が帰国後、台湾で学んだことを社会に還元し、次の世代の人材育成に携わるであろうことを嬉しく思うと述べた。
 
蔡総統は、王母ヌトンビ王妃が高い関心を寄せているジェンダー平等や女性のエンパワーメント問題にも言及し、台湾とエスワティニ王国が2019年に女性のエンパワーメント分野での協力に関する了解覚書(MOU)を締結し、女性が必要とする金融サービスをより気軽に受けられるようにしたが、今回はこの有意義な協力をさらに継続させるため、起業を希望するエスワティニ王国の女性に対して少額貸与を行うファンドを立ち上げることにしたと述べ、ヌトンビ王妃が願うエスワティニ王国の女性の地位向上に少しでも助けになればと期待を寄せた。
 
蔡総統は最後に、「台湾の国際組織参与を支持するエスワティニ王国に感謝し、ムスワティ3世の誕生日と、エスワティニ王国の建国55周年、中華民国(台湾)とエスワティニの国交樹立55周年を祝賀する。助け合い、支えあって半世紀以上も歩んできた両国が、100年続く友好を育むために、新たなマイルストーンを打ち立てられるよう願っている」と述べた。
 
蔡総統は同日夜、ロジナ宮殿で開かれた国王主催の晩餐会に出席した。
 

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