中華民国(台湾)外交部の呉釗燮部長(外相)は総統の特使の身分でセントクリストファー・ネイビス連邦を訪問し、同国の独立40周年記念式典に出席するとともに、中華民国(台湾)と同国の国交樹立40周年を祝った。
呉部長はセントクリストファー・ネイビス連邦に滞在中、同国の独立40周年式典と総督府で開かれたレセプションに出席したほか、マルセラ・リバード総督を表敬訪問し、テランス・ドリュー首相主催の晩餐会で歓待を受けた。呉部長はリバード総督とドリュー首相に蔡英文総統と行政院の陳建仁院長(首相)から預かった直筆署名入りの書簡を手渡し、中華民国政府及び国民を代表して祝意を伝えた。また、セントクリストファー・ネイビス連邦が長年にわたり台湾の国際参与を支持していることにも謝意を示し、ドリュー首相などの政府要人と二国間の協力関係や双方が関心を寄せる議題などについて意見交換を行った。
呉部長はまた、デンジル・ダグラス外相とも二者会談を行ったほか、ドリュー首相立ち合いの下、両国の「外交人員の訓練及び交流協力に関する協定」に調印した。両国の外交部(=外務省)はこの協定に基づき、人員の相互訪問、外国語及び専門知識に関する人材育成、政策分析などの分野で全方位的な交流と協力を展開する。相互信頼と相互理解を深めるとともに、両国の友好関係の深化につなげたい考えだ。
呉部長は、ネイビス島にも足を伸ばし、Hyleeta Liburd副総督とマーク・ブラントリー首相が共催する午餐会に出席した。Liburd副総督とブラントリー首相は呉部長の訪問を歓迎し、台湾が長年にわたりセントクリストファー・ネイビス連邦の社会・経済の発展に寄与してきたことに感謝した。呉部長は午餐会終了後、ブラントリー首相の案内で、中華民国(台湾)の支援によって建設された景観公園や、台湾から派遣された華語教師による教学の成果などを視察したほか、台湾留学経験のあるネイビス島の若者が作ったタピオカミルクティーを味わうなどした。
呉部長はこのほか、セントクリストファー・ネイビス連邦の招きを受けて独立40周年式典でパフォーマンスを披露した中華民国国軍儀隊(=儀じょう隊)や、同国に設置する中華民国大使館の職員、台湾から派遣された技術協力隊などを慰問。その苦労をねぎらうとともに、今後も両国の友好のために取り組むよう激励した。