蔡英文総統は26日午前、「オーストラリア連邦上・下院超党派議員団」の表敬訪問を受けた。議員団のメンバーは、ジョッシュ・ウィルソン下院議員、ポール・フレッチャー下院議員、グラハム・ペレット下院議員、クレア・チャンドラー上院議員、カトリーナ・ビリク上院議員、マット・オサリバン上院議員、デビット・スミス下院議員、ダニエル・ムリノ下院議員の8名。議員団は25日から28日の日程で台湾を訪れている。
蔡英文総統はあいさつで「オーストラリアは近年、インド太平洋地域の平和と安定の維持において、重要な役割を果たし続けており、豪英米による安全保障協力枠組み（AUKUS）や日米豪印戦略対話（QUAD）に積極的に参加しているだけではなく、主要な国際イベントにも参加し、台湾海峡の平和と安定の重要性を強調している。そして同時に、台湾の国際参加への支持も表明しており、これに対して、心からの謝意を表する。自由で開かれたインド太平洋地域を守ることは、台湾とオーストラリア共通の目標だ。議員団の支援があれば、双方の協力によって、より実りある成果を生み出すことができると信じている」と述べた。
議員団の共同団長を務めるウィルソン氏によると、今回、台湾を訪れたオーストラリア超党派議員団のメンバーは、上下両院議員で、6つの州のうち5州と首都特別地区の議員が含まれている。ウィルソン氏は、蔡英文総統と面会できて「非常に光栄」だと喜びを示した。
ウィルソン氏はまた、「オーストラリアと台湾の市民は、地域の持続的な平和、安定、持続可能な発展や繁栄を切望している。両国はオープンで包括的なインド太平洋地域の構築に向けて協力できる。このような包摂性のあるインド太平洋地域においては、台湾もルールに基づく国際秩序の担い手になることができる」と語った。
オーストラリアは引き続き、台湾を含むインド太平洋地域の多くのパートナーとの協力に取り組むと意気込むウィルソン氏は、台湾と協力し続けることは正しいことで、台湾と協力することによってのみ、オーストラリアが今後、気候変動を含む多くの問題で成功を収めることができるとした。
ウィルソン氏はまた、台湾はオーストラリアにとって非常に重要な経済パートナーで、インド太平洋地域において高く評価され、尊敬される民主主義国家だとした上で、オーストラリアは台湾との緊密な連携の継続を望んでいると強調した。