2025/05/29

Taiwan Today

外交

国科会の呉主任委員が仏在台協会の新主任と会談、台仏の科学技術協力深化を議論

2023/10/05
国家科学及び技術委員会(国科会)の呉政忠主任委員(右)が4日、新たに着任したフランス在台協会のFranck Paris主任(左)の表敬訪問を受け、科学研究面における今後の協力関係について意見を交わした。(国家科学及び技術委員会サイトより)
国家科学及び技術委員会(日本の省レベル 略称:国科会)の呉政忠主任委員(=大臣)が4日、新たにフランス在台協会の主任に着任したFranck Paris氏(フランスの在中華民国大使に相当)の表敬訪問を受け、科学研究面における今後の協力関係について意見を交わした。Paris主任は今年8月9日に着任。それまではフランス大統領の顧問を務めた。
 
今回の表敬訪問の主な目的は台湾とフランス間の科学技術分野における協力の強化。Paris主任は、フランスはずっと台湾における民主主義の強靭性、ならびに科学技術面での実力に深く敬服していると説明、とりわけ国科会がこのほど設立した「科技・民主・社会研究センター(Research Institute for Democracy, Society and Emerging Technology,DSET)」を高く評価し、今後台湾とAI(人工知能)が社会にもたらす影響などについて共に探っていけることに期待を示した。Paris主任はまた、半導体、量子技術、AI、及び関連の人材育成などについても双方の連携深化を望む立場を伝えた。
 
これに対して呉主任委員は、民主主義、言論の自由などの普遍的価値を共有していることが双方の先進的な科学技術協力を推し進める上で最大のサポートになると指摘、近年「生成AI」が急速に発展する中、民主主義陣営はそれが正しく使われるよう力を合わせ、民主主義の体制と価値に利益をもたらすようにしていく必要があると述べた。呉主任委員はまた、科学技術と研究分野での台湾の強みと潜在力を強調し、科学技術の面でフランスと協力を続け、グローバルな課題を共同で解決していけるよう期待した。
 
双方は科学技術に関連したより多くの協力プロジェクトへの補助、研究のためのリソースの提供、学者間の交流促進を通じてパートナーシップをいっそう深めていくことで合意。台湾とフランスとの協力プロジェクトが科学の発展に役立つほか、気候変動や高齢化など地球規模での問題の解決につながるよう願った。
 
 

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