2025/06/17

Taiwan Today

外交

台湾の民間からの寄付でポーランドに「ウクライナ戦災孤児ケアホーム」が実現

2023/10/16
駐ポーランド台北代表処がポーランドのクラクフ市と協力し、台湾の人々からの寄付金50万米ドルで、両親を亡くしたウクライナの子どもたちのためのケアホームの実現を助けた。写真はケアホームの外観。(外交部)
ロシア・ウクライナ戦争により両親を亡くしたウクライナの子どもたちを支援するため、駐ポーランド台北代表処が台湾の人々からの寄付金50万米ドルでポーランドのクラクフ市と協力、「Orphanage Care Home for Ukrainian Children」(ウクライナの身寄りのない子どもたちのためのケアホーム)プロジェクトに参与し、両親を亡くしたウクライナの子どもたちが現地で引き続き教育とケアを受けられるようにした。クラクフ市では12日午後2時に同ケアホームのプレート除幕式を開催、中華民国(台湾)の呉尚年駐ポーランド代表が、台湾以外で寄付を行った人たちと共に招きに応じて出席した。
 
あいさつに立った呉代表は、台湾人民に代ってこの有意義な活動に参加し、台湾の人々からの寄付金がウクライナの子どもたちのクラクフ市における一時的な暮らしの場と長期的なケアに役立つのを確認出来ることを大変光栄に思うと喜んだ。呉代表は、クラクフ市などが駐ポーランド台北代表処と密接に連携したことで台湾の人々の思いやりと関心が実を結んだとして感謝。「台湾は永遠にウクライナの友人であり、ウクライナの子どもたちが必要とする支援をこれからも行っていく」と述べた。
 
クラクフ市のAndrzej Kuling市長は、遠く離れた台湾の人々からの思いやりと迅速な寄付に大いに感謝し、「クラクフ市に対する最大の支援、サポートだ。ケアホームの設置構想を実現させ、両親というよりどころを失ったウクライナの子どもたちがここで理想的なケアを受けられるようにした」と語った。
 
今回駐ポーランド台北代表処はクラクフ市と協力、寄付金の90%をケアホームの設置に使用した。オーストリアの首都ウィーン、韓国、ポーランドの寄付者もセレモニーに出席し、共にウクライナの子どもたちに温もりと思いやりを届けた。外交部(日本の外務省に相当)では、台湾は世界の「善のパワー」としてこれからも「Taiwan Can Help」(台湾がお手伝い出来ます)の精神を発揮し、困難にさらされているウクライナの人々に協力していくと話している。
 
 

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