2025/12/14

Taiwan Today

外交

蔡総統が欧州議会における親台湾派グループ第一副代表らの表敬受ける

2023/11/02
蔡英文総統(右)が1日、欧州議会における親台湾派議員グループのAndrey Kovatchev第一副代表(左)らによる代表団の表敬訪問を受け、メンバーたちが長年、台湾海峡の平和と安定に関心を寄せ、台湾の国際参与を支持していることに感謝した。(総統府サイトより)
蔡英文総統が1日午後総統府で、欧州議会における親台湾派議員グループのAndrey Kovatchev第一副代表らによる代表団の表敬訪問を受けた。蔡総統は同氏との初対面を喜ぶと共に、「台湾の人々を代表して欧州議会の友人たちの訪台を歓迎する」と述べた。蔡総統は、メンバーたちが長年、連署や投書などの行動を通じて台湾海峡の平和と安定に関心を寄せ、同時に台湾の国際参与を支持していることに謝意を表した。
 
蔡総統はまた、「欧州議会はここ数年、台湾に友好的な決議案を数多く可決し、台湾と欧州連合(EU)とのパートナーシップを深めた」として感謝、今回の訪台についても、欧州議会が公式に代表団を組織して台湾にやって来るのは3年連続で、台湾への力強い支持を示すものだと歓迎した。
 
蔡総統は、台湾とEUは自由民主の価値を共有しているとした上で、ここ数年は権威主義の拡張ならびに世界の経済情勢の変化に向き合う中、台湾とEUは経済貿易、科学技術、地域の安全保障などの面で経験を互いにシェアし、交流を深めていると指摘した。
 
続いてあいさつしたKovatchev副代表は、訪台したメンバーはみな台湾の誠実な友人で、自分は代表団の団長として台湾とEUの関係におけるもっとも重要ないくつかの点を指摘したいとし、「まず台湾はEUにとってキー的なパートナーで、健全な民主制度ならびに先進的な科学技術に支えられた経済を有している。また、民主主義の価値と原則を大切にする世界において台湾はその輝く例である。さらに民主的ガバナンス、法の支配、人権に対する台湾のコミットメントはEUが擁護する価値と一致する」と述べた。
 
Kovatchev副代表は、「我々は現状改変のいかなる企てにも断固として反対する。特に武力を用いた方式だ。ロシアのプーチン氏のウクライナに対する侵略戦争、また最近のハマスがイスラエルに向けて起こしたテロ活動に対する欧州の反応は、欧州が平和的な手段で衝突を解決し、侵略を防ごうとしていることがわかる」と述べた。
 
Kovatchev副代表は、自分たちは世界保健機関(WHO)、国際民間航空機関(ICAO)、国際刑事警察機構(INTERPOL)、国連気候変動枠組み条約(UNFCCC)などの国際組織に台湾を参与させるよう強く呼びかけるとし、これらの分野で台湾が持つ専門知識は非常に貴重で、全世界の繁栄に資するとの考えを示した。また、台湾をこれらの組織から除外することは国際社会が主張する包摂性と協力の原則に反すると指摘した。
 
Kovatchev副代表は、民主主義のパートナーである台湾と、政治、経済、民間の関係を強化することはEUの利益に合致すると強調。自分たちは武力によるいかなる脅威にも断固反対し、台湾の国際組織参与を支持するとし、今回の訪台では政府、民間及び非政府組織の代表と対面し、EUと台湾との協力関係をいかにして強化・深化させていくべきかを探る考えを示した。
 
 

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