外交部の呉釗燮部長（外相）は6日から12日にかけて、バルト三国（リトアニア、ラトビア、エストニア）を訪問する。呉部長はリトアニア政府の招きを受けて「民主主義の未来：全体主義への対抗」と題するシンポジウムに出席するほか、ラトビアではラトビア国際問題研究所（LIIA）、エストニアでは国際防衛安全保障センター（ICDS）などのシンクタンクで公開演説を行う。呉部長は演説で主に、台湾の人々がバルト三国の人々と同様に自由と民主主義という信念を持っていること、全体主義への対抗に取り組んでいることや、その決意などを伝える。
呉部長はこのバルト三国歴訪で、政界や学術界の要人と会談し、台湾とバルト三国の政治・経済、社会等の各議題について幅広く意見交換を行う。また、こうした意見交換を通して、緊密化しつつある台湾と各国との関係に新たな活力を注入することを目指す。
エストニア、リトアニア、ラトビアの国会外交委員会の委員長は今年8月6日から11日まで合同で台湾を訪問した。これに続いて10月22日から25日まではリトアニアのビクトリア・チュミリーテ・ニールセン国会議長が台湾を訪問するなど、最近台湾とバルト三国の交流が活発になっている。
こうした中で呉部長がバルト三国を訪問することは、バルト三国からの好意に応えると同時に、それぞれの国との関係にとって新境地を切り開くものとなる。
外交部は6日に発表したニュースリリースで、「今後もバルト三国と各領域での協力・交流を増進することで、民主同盟及び互恵協力の盤石な基礎を確立していきたい」とする姿勢を示した。