外交部の呉釗燮部長(外相)は24日夜、台湾印度愛楽中心(Taipei India Music & Culture org)が台北賓館で開いたインドの「ディワリ」を祝うイベントに出席した。呉部長は、インド台北協会(India Taipei Association、台湾におけるインド大使館に相当)のManharsinh Laxmanbhai Yadav会長、立法院(=国会)の議員連盟「台印国会議員友好協会」の会長を務める呉玉琴立法委員(=国会議員)、台北印度愛楽中心の創設者、呉徳朗氏らとともに光を灯して「ディワリ」を祝った。ディワリはヒンドゥ教の新年を祝うイベントで「光の祭典」とも呼ばれる。
主催の台北印度愛楽中心は、インドの文化を台湾に紹介するために呉徳朗氏が設立した団体。この台北印度愛楽中心の呉徳明氏と、台湾在住のインド人コミュニティ「在台印度社団(Indians in Taiwan)」を創設したPriya Lee Lalwani氏は、4年連続で「ディワリ」を祝うイベントを台北市内で開催し、インド文化の普及に努めてきた。
挨拶に立った呉部長は、近年台湾とインドの関係は安定して発展しており、双方の貿易総額は昨年、過去最多の84億米ドルに達したと指摘。また、現在台湾にはインドから3,000人以上が留学しており、さらに博士課程の修了後も台湾にとどまる博士研究者(ポスドク)は約300人に上ると説明。呉部長は「双方の人的往来は活発で、今後より多くのインド人が台湾を訪問しするよう期待しているし、ぜひインドの人たちも台湾を第2の故郷だと思って欲しい」と述べ、最後にインドの人々の台湾への支持と友好に感謝した上で、「インドを愛しています」と述べた。
インド台北協会のManharsinh Laxmanbhai Yadav会長(インドの駐台大使に相当)は、「台湾とインドの人々が一緒になってインドの伝統行事を祝っている様子を見て大変うれしい。他者を尊重して包み込むという台湾文化の多様性を象徴するもので、双方の人々の連結を強化しようという意欲を感じる。インド人コミュニティは、台湾の経済発展においても重要な役割を果たしている。インドは現在、ハイテク産業の発展に力を入れており、インドと台湾の連携は大きなポテンシャルを持っている」などと語った。
立法院「台印国会議員友好協会」の会長を務める呉玉琴立法委員は、「台湾の人々はフレンドリーでホスピタリティがあふれている。だから、台湾にやってきたインドの人々は、すぐにこの社会に溶け込み、台湾を好きになるだろう。台湾とインドがこれからもさまざまな方面で連携を強め、より多くのインドの人々に台湾へ来てもらえるようにしたい。多くのインド人が台湾へやってきたあと、台湾を第2の故郷とみなしている。双方を結ぶ直航便が再開し、乗り継ぎなしで往来できるようになれば、文化・教育、観光などの交流がさらに活発になるだろう」と期待を寄せた。
台北印度愛楽中心の呉徳明氏は、外交部が過去20年近くにわたって台湾とインドの関係増進に努めてきたこと、4年連続で「ディワリ」のイベント開催に賛助し、台北賓館という素晴らしい場所で台湾在住のインド人や台湾の人々が一緒に「ディワリ」を祝い、同時にインド文化の普及にも取り組んでいることに感謝した。
台北賓館ではこの日、インドの伝統舞踊や伝統音楽の演奏などが行われたほか、インド料理が並び、インド文化の展示やインド伝統の装飾が施された。また、交通部観光署とインド台北協会がブースを並べ、台湾及びインド観光のプロモーションも行った。このイベントには、台湾在住インド人コミュニティの代表、企業関係者、シンクタンクの学者・研究者、学生代表、それにパフォーマンス団体など250人近くが集まった。