2025/07/17

Taiwan Today

外交

台湾の官民がCOP28に様々な形で参与、カーボンゼロ実現に向けた貢献示す

2023/12/18
国連気候変動枠組み条約第28回締約国会議(COP28)が閉幕したのを受け、外交部が15日、同会議参与に関する今年の成果を総括した。写真はUNFCCC加盟への台湾の意欲を示す今年のキャンペーン・ロゴ。(外交部)
国連気候変動枠組み条約第28回締約国会議(COP28)が閉幕したのを受け、外交部(日本の外務省に相当)が15日、同会議参与に関する今年の成果を総括した。以下、プレスリリースの内容要約。
 
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国連気候変動枠組条約(UNFCCC)第28回締約国会議(COP28)が11月30日から12月13日までドバイで開催された。我が国は環境部(日本の環境省に相当)の薛富盛部長(=大臣)が官民合同の代表団を率い、工業技術研究院(ITRI)などの非政府組織(NGOs)としてオブザーバー参加。「専門性、実務的、貢献」の原則で各会議への参加任務を達成し、豊かな成果を挙げた。
 
我が国の代表団がCOP28に参加した重要な成果は以下の通り:
 
一、国交樹立国と友好国が実際の行動で積極的に我が国をサポート、気候変動に対応する台湾の努力と貢献を認めた。:
 
(一)12の国交樹立国及び42カ国の国会が我が国のため書簡を送付:
12の国交樹立国ならびに欧州、ラテンアメリカ及びカリブ海地区の「フォルモサクラブ」の国会議員378名(42カ国)が我が国のためUNFCCCのサイモン・スティル(Simon Stiell)事務局長あてに書簡を送り、国際社会が我が国をUNFCCC及びパリ協定の交渉、ならびに関連のメカニズムに加えるよう呼びかけた。台湾に友好的な世界の声は非常に大きかった。「フォルモサクラブ」は各国の親台湾派国会議員グループによって構成される組織。
 
(二)11の国交樹立国と友好国が我が国のため発言:
パラグアイのサンティアゴ・ペニャ(Santiago Peña Palacios)大統領、パラオのスランゲル・ウィップス・ジュニア(Surangel Whipps, Jr.)大統領、セントルシアのフィリップ・J・ピエール(Philip Joseph Pierre)首相、セントクリストファー・ネービスのテランス・ドリュー(Terrance Drew)首相、ツバルのカウセア・ナタノ(Kausea Natano)首相、エスワティニ王国のラッセル・ドラミニ(Russell Mmiso Dlamini)首相の6国家元首・首脳、及びハイチ、ベリーズ、マーシャル諸島、グアテマラ、ナウルの閣僚がそれぞれ首脳級ハイレベル・セグメントと閣僚級ハイレベル・セグメントで台湾のために発言した。その割合と数は過去最多と言える。
 
このほかドイツのアナレーナ・ベアボック(Annalena Baerbock)外務大臣は13日のクロージング・プレナリー(閉会会合)で、台湾は各国と同様に会議の具体的成果に関心を寄せていると指摘、理念の近い国としてCOPで初めて公式に、「グローバルな環境ガバナンスのメカニズムには台湾を含む国際社会共同の努力が必要だ」と呼びかけた。これには格別な意義がある。
 
二、二者会談のレベルと回数が過去最高を更新、様々な議題について幅広く交流。:
 
我が国の代表団は今回、理念の近い国35カ国の政府と立法機関、ならびに2つの国際組織と合計46回の二者会談を実施。各国と気候変動に関する政策、2050年のカーボンニュートラル、カーボンプライシング、エネルギートランジション、気候変動に関する法政策など様々な議題について幅広く交流したほか、我が国がUNFCCC入りを目指す取り組みを紹介した。
 
三、太平洋地域の国交樹立国4カ国と「公正な移行(Just Transition)」基金を設立:
 
我が国は1,000万米ドルを投じ、太平洋地域の国交樹立国4カ国(ツバル・ナウル・マーシャル諸島・パラオ)の「公正な移行」基金を設立することを宣言。発展途上国の気候変動への適応に先進国が手を貸す世界的な趨勢に呼応するばかりでなく、台湾が国際社会に貢献していこうとする決意を示した。
 
四、国交樹立国と国家パビリオンを設置、周辺会議の開催で堅固な友情示す。
 
(一)協力しての国家パビリオン設置:
国交樹立国であるパラオ、セントクリストファー・ネービスと協力して国家パビリオンを設置し、様々な周辺イベントを開催、気候変動に関する双方のパートナーシップと堅固な友情を示した。
 
(二)周辺会議の合同開催:
我が方は5つのNGOs及び5つの国交樹立国をまとめ、周辺会議を5回にわたって開催した。これは過去最大の規模で、その内容もカーボンニュートラル、気候正義(クライメート・ジャスティス)、気候変動への適応、クライメート・トランジション・ファイナンスなど世界が現在関心を寄せる議題について議論、我が国のNGOと各国とが気候変動に関する連携上で担う建設的な役割を発揮した。
 
 

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