2025/06/22

Taiwan Today

外交

台湾の支援、トルコ南部アンタルヤで避難するウクライナの子どもたちにも

2024/02/06
台北駐トルコ代表処(トルコにおける台湾の大使館に相当)の黄志揚代表(=大使に相当)は1月31日、トルコ南部アンタルヤ県のホテルで避難生活を続けている身寄りのないウクライナ人児童たちを訪ね、台湾の支援によって設置されたIT教室や冬物衣料の購入状況などについて理解を深めた。写真は支援を受けたウクライナの子どもがお礼に描いたもの。台湾とウクライナの子どもがそれぞれの国旗を手にしている。(台北駐トルコ代表処)
台北駐トルコ代表処(トルコにおける台湾の大使館に相当)の黄志揚代表(=大使に相当)は1月31日、トルコ南部アンタルヤ県のホテルで避難生活を続けている身寄りのないウクライナ人児童たちを訪ね、台湾の支援によって設置されたIT教室や冬物衣料の購入状況などについて理解を深めた。
 
台湾とトルコの非政府組織(NGO)「Association for Social Development and Aid Mobilization(ASAM)」は昨年、「教育の再連結(Re-Connect to School Project)」と銘打った協力プロジェクトをスタートさせた。ウクライナからアンタルヤ県に避難してきた身寄りのない子どもが暮らすホテルに「IT教室」を2部屋開設するというもので、学齢に達した子どもたちがウクライナの教育システムとつながり、オンライン授業や試験などを受けられるようにするというものだ。避難民の増加により、すべてのニーズに対応するのは難しくなってきたものの、その成果はウクライナとトルコの両方の政府関係者、それに教職員や子どもたちにも広く認められ、感謝されている。
 
昨年、これがニュースに取り上げられたことがきっかけで、長年慈善活動に取り組んできた台湾人ビジネスマンの李清郎さんが、同じ高雄市立高雄高級中学(=高校)第79期の同級生である黄志揚代表と連絡を取り、政府の人道支援を応援したいと申し出た。
 
ちょうどアンタルヤのウクライナ領事館とウクライナのNGO「Childhood Without War」は、子どもたちのために学習用の椅子と机を少なくとも70組注文し、ホテルの庭園を改築して総合運動施設を設置することを計画していた。李清郎さんはこれを知り、すぐに1万米ドルを「Childhood Without War」に寄付。より多くの子どもたちがホテルに住みながら学習を継続し、授業以外の時間を使って体を鍛えたり、運動を楽しめるようにした。
 
黄志揚代表は、「台湾人ビジネスマンによる自発的な支援を誇らしく思う」とした上で、「台湾は官民一体となってトルコやウクライナの政府、それに両国のNGOと手を取り合い、戦禍を逃れてきたウクライナの子どもたちが母国の教育を受け、より良い生活を送ることができるよう環境作りに努めている」と説明した。
 
 

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