世界貿易機関(WTO)が加盟国から国際貿易もしくは経済・貿易に関する法律の経歴を持つ青年を募り、同機関の事務局で1年間実習させる「ヤング・プロフェッショナル・プログラム(YPP)」に台湾の李孟璉さんが合格した。外交部(日本の外務省に相当)は李さんが合格したことを祝うと共に、これからも多くの人が同プログラムに応募し、関連の専門能力と国際的な視野を積極的に広げてほしいと激励している。
同プログラムには毎年、各国の青年数千人が応募する。今年、李さんは全世界の応募者5,500名の中から合格者20名の1人に選ばれた。外交部は、「我が国の若者が優れた国際競争力を備えていること、そして我が国の専門的な人材がWTOのニーズをみたしていることが示された」と説明した。WTOのゴズィ・オコンジョ=イウェアラ(Ngozi Okonjo-Iweala)事務局長はすでに今月1日、合格者20名と記念写真を撮影し、青年たちを歓迎したという。
WTOは台湾が加盟している最も重要な国際機関の一つ。2016年に始まった「ヤング・プロフェッショナル・プログラム」に台湾からはこれまでに4名選ばれている。外交部は、今後も台湾の青年たちが積極的に同プログラムに応募し、WTOでの実習や勤務の機会を目指すことを奨励。「選ばれたならば自らの専門能力を培い、キャリアを積めるほか、国際問題の解決にも貢献出来る。同時に台湾と全世界との結びつき強化にも役立ち、引き続き世界の目を台湾に向けさせることが出来る」と期待した。