台南市の労働組合である台南市総工会は、地震で甚大な被害を受けた石川県の被災地支援のため104万台湾元(約480万日本円)の寄付を集めた。3月上旬にも同会の陳水林理事長と胡尚礼副理事長が自ら日本を訪れ、石川県労働部や交流のある日本労働組合総連合会石川県連合会などを訪問する。台南市の黄偉哲市長は20日、市議会の林美燕議員とともに寄付の贈呈式に立ち会い、台南市総工会の国境を越えた支援に感謝した。
黄偉哲市長は、台南市総工会による募金の立ち上げと被災地支援は、人道支援の精神だけでなく、石川県と台南市総工会の長い付き合いに基づくものであり「互いに思いやり助け合うことが、友好関係を深めることにつながる」と述べた。
台南市総工会の陳水林理事長は、「台湾と日本は大きな災害に遭遇するたび、いつも真っ先に相手に手を差し伸べ、困難を乗り換えてきた。台南市総工会が開設した専用口座には約1か月で184件、合計104万3,200台湾元、日本円にして約480万円が集まった。この寄付には、台湾の無数の労働者たちの思いが込められている。被災地復興に少しでも役立ててもらいたい」と期待を寄せた。