蔡英文総統が26日午前総統府で、米国のシンクタンク、ヘリテージ財団(Heritage Foundation)による訪問団一行の表敬訪問を受けた。蔡総統はあいさつの中でまず、同財団のケビン・ロバーツ(Kevin Roberts)会長が2021年の会長就任以降初めて台湾を訪れたことを歓迎、さらに訪問団のメンバーとして同財団の創設者、エドウィン・フュルナー(Edwin J. Feulner, Jr.)氏も姿を見せたことについて、「台湾の古い友人と再会し、交流出来ることがとてもうれしい」と述べた。
蔡総統は、ヘリテージ財団が長年、米国の重要なシンクタンクとしてメディアへの投書やセミナーの開催など様々な方式で台米関係への支持を表明しているほか、継続的に影響力を発揮して双方が経済貿易、安全保障などの分野でより緊密に連携していけるようサポートしていることに謝意を表した。蔡総統はまた、ヘリテージ財団が毎年発表する「経済自由度指数」は台湾がより優れた経済政策を策定する際の重要な参考資料になっていると語った。
蔡総統は、昨年台湾の経済自由度が世界4位と評定され、過去最高の成績を記録したことに触れ、「ここ数年、台湾が産業のイノベーションやレベルアップ、持続可能な環境政策を推進して来た方向が正しかったことの証しだ。企業のためによい投資環境を整えたほか、世界からの評価と信任も獲得した」と歓迎した。
蔡総統は、「米国は台湾にとって安全保障と経済貿易の面での重要なパートナーだ」と強調、互いの協力分野の拡大は双方の利益に合致するばかりでなく、国際的なサプライチェーンの安全性と安定性を確保させること、さらに世界の民主主義陣営が共同で自由・民主・人権などの普遍的価値を守っていくのを助けることを指摘した。蔡総統は、この日総統府を訪れたヘリテージ財団のメンバーがこれからも台湾と米国が各分野でパートナーシップを深めていくのを助け、共に地域の繁栄と発展のため、より多くの貢献を果たすよう要請した。
そして蔡総統は、ロバーツ会長が訪問団と共に訪台して台湾への支持を示してくれたことに改めて感謝した。
ロバーツ会長は同財団を代表して蔡総統のもてなしに感謝すると共に、台湾が2024年版の「世界経済自由度指数」で再び世界4位となったことを祝福、「蔡総統は最大の賞賛を受けるべきだ」と称えて最新の「世界経済自由度報告書」を蔡総統に手渡した。
ロバーツ会長は「国家の安全は経済政策に関わる。私はヘリテージ財団及び米国を代表し、蔡総統が台湾海峡の平和な現状を守っている勇気に感謝する」と述べると共に、蔡総統が今年5月に退任して以降も同財団は引き続き台湾を支持することで、蔡総統が台湾の人々及び全世界の自由のため果たしてきた貢献を称えていくと約束した。