2025/06/24

Taiwan Today

外交

行政院の鄧政務委員、UAEで米通商代表及び英ビジネス・通商省の閣外大臣と会談

2024/03/01
UAEで開かれたWTO閣僚会議に参加した行政院の鄧振中政務委員(左)が、米国のタイ通商代表(右)、ならびに英ビジネス・通商省のハンズ閣外大臣とそれぞれ会談した。(行政院サイトより)
アラブ首長国連邦のアブダビで開かれたWTO(世界貿易機関)閣僚会議に参加した行政院(内閣)の鄧振中政務委員(=無任所大臣)が、会議の開催期間中、米国通商代表部(USTR)のキャサリン・タイ(Katherine Tai)代表、ならびにイギリスのビジネス・通商省のグレッグ・ハンズ(Greg HANDS)閣外大臣(通商政策担当)とそれぞれ会談した。
 
米国のタイ通商代表との会談で鄧政務委員は、台米の新たな貿易協議の枠組みである「21世紀の貿易に関する台米イニシアチブ」について幅広い意見交換を行った。同イニシアチブは現在も交渉が進められており、双方は互いの交渉スタッフの努力を評価すると共に、労働者、農業、環境の三つの議題について技術的な議論を加速し、協定内容を1日も早く確定できるよう期待した。
 
鄧政務委員はまた、台湾は理念の近い国々に対して、台湾と米国との協定内容を参考にし、台湾と法的効力を持つ貿易協定を結ぶよう働きかけていると説明、それを以って国際貿易体制をより公平で開放的な方向に進める考えを示した。
 
双方はまた、非市場経済国が不公平な政府補助によって一部産業の生産過剰を生み出し、国際貿易体制を深刻に損なっている問題、ならびに各国の産業の発展可能性の問題について踏み込んで討論。また互いが市場の分散に取り組んでいる努力と経験を共有した。
 
鄧政務委員がタイ通商代表と対面するのは昨年11月に米国のサンフランシスコで行われたアジア太平洋経済協力(APEC)閣僚会議以来。
 
一方、イギリスのハンズ閣外大臣は、イギリスは昨年台湾と結んだ「強化された貿易パートナーシップ(Enhanced Trade Partnership, ETP)」協定を大変重視しており、「双方の経済貿易関係にとって重要なマイルストーンだ」とした上で、同協定を台湾-イギリス間の貿易と投資の急速な成長につなげたいと希望した。
 
これに対して鄧政務委員は、蔡英文総統に代って同協定締結へのハンズ閣外大臣の協力に感謝。また、ハンズ閣外大臣の意見に呼応、台湾も同協定を双方の「制度に基づく交流」の基礎とみなしているとした上で、同協定の枠組みの下で「投資」、「デジタル貿易」、「再生可能エネルギーとカーボンニュートラル」についての交渉が終え、さらに台湾とイギリスの関係に役立つより多くの分野へと議題を広げ、双方の経済貿易関係のいっそうの深化を図りたいと希望した。
 
ハンズ閣外大臣はイギリスの通商政策を担当している。また、台湾との「経済貿易対話会議」のイギリス側代表で、鄧政務委員は2022年11月に台北で会談している。
 
 

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